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妖怪と神話とミステリと甘いものが好き。腐った話とか平気でします。ネタバレに配慮できません。

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2024/05/10 (Fri)

決定的瞬間のがしてる 技術がうまくないから

気づいたらブログ書くの怠ってる。
学校とサークルとバイトに追われる日々です。
新歓とか本当に精神すり減る。私の言動がまずくて来なくなってしまったとかだったらどうしようって思う。

あ、とっている授業で絵本・児童書ブックリストもらったんですが、読んだことあるのチェックしてみたところ、4分の1から3分の1くらいで、なんでもっと本読んでこなかったんだろうとへこみました。一応これからそれも読んでいくつもり。
ただ、童話とかの絵本だと筋は知ってるけど読んだのがその版かわからないのとかもあるし、中身は知ってるのはどうするべきかと思う。神話とかも。内容は知ってるけど……。

読んだ本。
『双頭の悪魔』
面白かったです。
相変わらず読者への挑戦は飛ばしたけど。自分で考えるより、物語に浸りたいの。
この作品で扱われているネタのものをあまり読んだことがなくて、新鮮でした。わりとそれ使った作品あることは知ってるけど、どんなものかよくわからなかったので。
本だけでなく、音楽や詩や絵画や建築の話もいろいろ書いてあったけど、それが煩くないんだよね。マリアやアリスの目を通して語られるからか。たぶん小説部分がうまいんだと思う。青春小説だよね。
カレー食べてるシーンで「人間は知らない間に人間を食べている」とかいう台詞あったら、カニバフラグかなと思うよね。
そして、志度さんをモデルにして火村が書かれたってのが吃驚です。ニヒルなところがなんとなく似てる気はしたけれども。

『サキ短編集』
たぶん私は奇妙な味好きなんだと思う。
ふーん、としか言いようがない話も何篇かあったけど。
狼少年が好き。美少年な狼少年。
狼少年って聞くと、嘘つきのあの逸話を思い出すけど、それではなく。その次の話が所謂「狼少年」の話でした。そういう叙述……ではないよね。勝手に騙されてただけ。
ヴェラ、だっけ。いろんな話に出てきてはでまかせ話す彼女。彼女はみんな同一人物なのかしら。
開いた窓は結末予想ついたけど。
後の方になると、彼女が出てきて突拍子もない話するのはまぁ作り話なんだろうなって思って読めちゃうから。それでもおもしろいけど。

『悪い本』
よくわからなかったけど、不気味。
悪い本がほしくなる、って呪いみたい。きっとほしくなるときはあるのだろうと思うけど。
あの少女があなただと思ってたけど、もしかして消したいと思われた側なのかしら。
じゃあ、あの熊は?
悪い本って英雄の書みたいなものなのかしら。

『もじゃもじゃペーター』
読んでる別の本に名前が出てきたので気になって読んでみました。
ちょうどブックリストにも載ってたし。
なんていうか、説教的な内容だよね。清潔にしなくちゃだめとか、いたずらしちゃだめとか、差別したらいけないとか、嵐の日に外に出るなとか。
文章のリズムがよくて物語中の悪い子は悲惨な末路辿るから道徳的なこと覚えさせることできるんだと思う。
説教っぽいけど、おもしろみはあるのかなあ。

『デカルコマニア』
で、もじゃもじゃペーターが出てきた小説。
長野さんのこの作風のものにしては、比較的わかりやすかったかな。
だってたぶんみんな同一人物でしょう?
アモルとソラの関係はちょっと分からないけど。あと、シリルの親も。あのリングはレカ→ロマン→ソラ→アルクってことなのかしら。もう半分がロマン=ロレ→ソランジ→アモル? 結局、ソランジとロレは何だったのか。
デカルコの機能ももったいぶって書いてあったけど、よく分からないです。転写?
過去に関わりまくってるけど、書きようではそれは神話にすぎないのかな。タイムパラドックスとかどうなんだろうなと思ったけど。
レモンドーナツ食べたい。あと、ゴーフレット浮かべたコーヒー。これなら飲めそう。
マシュマロデイってググったらホワイトデーのこと?らしいですが、たぶん架空だよね。ジョイケーキ食べてみたい。
言葉と音声と綴り。廃れてしまうのは嫌だなと。というか、みんな同じ言葉だったらわかりにくくないかな。取り違えとして出てくる言葉だって、長野さんらしくというか、下ネタじゃないですか。朝顔とかホルンとか泉とか、あと洋梨とか。電子書籍云々とかの流れでこういう話書いたのかしら。

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2012/04/23 (Mon) 未選択 TB() CM(0)

迷宮入りの恋 難攻不落 真実はひとつだけ

お久しぶりです。
学校が始まりました。1日行っただけでくたくたです。

桜が綺麗です。去年よりは開花が遅いのかな。
先日、御所の一般公開を見てきました。左近の桜見てテンション上がった。咲いてなかったけど。春がくるたび読みたくなるので、いい加減左近文庫版買ってしまおうかと思うのだけれど、それより他の新刊買いたいと思ってしまって、買えてないです。

あ、そういえば。
「邂逅」記念日祝い忘れてたな、と。今回の記事タイトルで思い出しました。
その頃は言座で頭がいっぱいだったから。

読んだ本。
『大鴉のなく冬』
最初、キャラクターの名前が覚えられなくて混乱しました。
犯人は意外な人で、その人じゃない人が犯人である可能性だってなくはないのだろうけど、その人が犯人であるなら別に論理的にどうとか可能性とか追及しなくてもいいだろうと思う。意外ではあったけれど、だからといって読んでるときに誰か犯人とも思わず、ふいっとどこかから湧いて現れる気がしてました。
いろんな人の思惑が絡んで、でもどうも感情移入しにくかった。犯人にも共感はするが、別に殺さなくてもよかったよね、って思う。
刑事さんのキャラがいい。

『僕僕先生 胡蝶のなくし物』
御史台と聞くとひゃっほうってなる。彩雲国好きなもので。
薄妃さん切ないよ……。仕方ないのかもしれないけど、成就してほしかった。
僕僕先生度量広いな。命狙った者まで仲間にするのか。あっさり馴染んでるし。

『少年陰陽師 朝の雪と降りつもれ』
籠目編完結。
螢が可哀想で可哀想で可哀想で。
件とか何なのー。
凄い陰陽師さんがまた活躍してらして。途中まで迎えが~って台詞で、まさか探しにきてる風音さんに会うのかなって期待したけど、そんな描写はまるでなく。実際どうだったかは知らないけど。
あ、声聞けるようになってよかったねって思った。
昌浩と彰子それぞれの選択によって今後が変わっていくんだろうと思った。だから次章は数年後なのかしら。
最後のページだけ「約束の、螢」ってなってたのが、もう。
私も京都にいるうちに貴船に蛍を見に行きたい。
天満大自在天の名前が出てきてテンションあがりました。そっか、公任の曾祖父の時代か。
道長が彰子の結婚相手にって考えてた条件、昌浩は地位も身分も低いし血筋不確かだし書歌楽は不向きだから改めてダメなのかと思った。

『虐殺器官』
一年以上前に薦めていただいていたのだけれど、ようやく読めました。
最後が納得いかない。物語の構造として、メタ的観点からはすごく興味深い終わり方だと思う。でもやっぱり、ずっと感情移入して読んできたから、悲しいと思ってしまう。それが良心か。
まぁ、たぶんあの二人は似ていたんじゃないかと思う。同じ人を好きになったくらいだし。
全編通して、語り口が皮肉っぽいなと思ってました。描かれた事実と主人公の立場と現実と人々とを考えれば、そうなるのかなと思うけど。ドミノピザの普遍性の世界。
虐殺のことばと聞いて、ケヴァンのあれをまず思い浮かべました。もっと言語学的なものだったけど。結局どういう傾向があるのか、もうちょっと説明あったら嬉しかった。
途中、となり町戦争思い出した。戦争を「業務」として語った辺りとか。たぶんドミノピザの世界から見た戦争はとなり町戦争で描かれたように見えないもので、でも確実に起こっていて、見えるようにするのにあの方法しかなかったのかって悩んでしまう。
どこかの犠牲で成り立ってる平和って世界平和とは言えないよね。どちらかが平和になる道はなかったのかな。綺麗事ですが。その選択が「自由」なのかな。自由の取引っていうあれ。でも選択権は自分が直接もってるわけじゃないしな。

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2012/04/09 (Mon) 未選択 TB() CM(0)

だいたいどんな雑誌をめくったってダメ

お久しぶりです、睦月です。
最近の出来事を簡単に報告しますと、先週はかけもちしてるサークルの合宿がふたつ立て続けにあり、今は風邪をひいて寝込んでます。
合宿のあと風邪とか、夏にもあった気がする。や、合宿のあとというには少し時間が経ってしまっているんですけど。
ええと、合宿そのいちでは名古屋に行ってきました。シロノワールおいしかった。あと、プラネタリウムがすごかったのと、抜け出して行った熱田神宮が楽しかったです。
合宿そのにでは、淡路島で合唱漬けでした。海綺麗だったし、魚おいしかったです。ただまぁ、喉やっちゃってまずいなという。
今の喉の痛みが歌ったせいなのか、風邪のせいなのか、よく分からない状態です。

ルパンVSコナンの再放送見てました。
こういう表現、コナンにはないなと思うことがいくつかありました。
キッド出てこないかなとまたしても思ってしまう。たぶんキッド出てもルパンには適わないでしょうが。役者が違いすぎる。
11人目のストライカーも、きっと見に行くんだろうなと思います。そんなに期待してないけど。

読んだ本。
『魔法使いはだれだ』
実はクレストマンシーシリーズは、『クリストファーの魔法の旅』しか読んだことなかったのです。このクレストマンシーがクリストファーという名前なのはつまり彼なのかしら。うにゃう。
とりあえず、全部読むつもり。
子供のときに読めてたらよかったなと思うけど、今でも全然楽しかったです。
現実のこの世界みたいなのに魔法が存在して、禁止されてることとか、やけに出てくるあの人の名前とか、読んでて違和感を持ってたところが鍵だったわけだから、ミステリとかにもできるんじゃなかろうか。魔法使い見つけ出す人狼系ゲームとかありそうじゃないですか。と思ったら、似たようなのやったことはあるのか。2人の魔法使いのどちらが善い魔法使いでどちらが悪い魔法使いなのか当てるゲーム。東西が悪いんだっけ(ゲームとは関係ない)。西の善き魔女、東の武王……って詩は未だに覚えてますが、それもまた別の話。
なんか、こんな人いるよね、て思った。いじめっ子のくせにやけに要領よくて教師の覚えめでたい人とか。周り見えてるのかいないのか、自分のことばかり考えてたりとか。いじめられるからって同情すべき人じゃなく性格ねじまがってるし。全体的に鼻持ちならない。けど聖人君子なんていないのがやけにリアル。あ、でも、ゲートのおばあさんは良いひとそうだった。
でも最後にはみんな良かったねといえるというか。大団円で。一連の体験でちょっと変わった人もいて。良かったね。そっちの世界の方がみんな楽しそう。
そういえばハウルにもパラレルワールドありましたよね。同じ世界観を共有してるのかな。いる世界は違うだろうけど。あ、お姉さんがいるところはここかもしれないか。普通に現代イギリスっぽかった記憶がある。
ところでニラパムの私の脳内でのイメージが浜野くん@イナGOなんですが。
魔法使えたらいいな。

『「クロック城」殺人事件』
世界観は好きです。世界の終わりだとか、ゲシュタルトの欠片だとか、真夜中の鍵だとか。美しい。
ただ、だからこそラストがもにゃっとする。もう少し収集つけてほしかった、な。彼女の思惑もよく分からなかったです。
世界観とは不釣り合いなほどに物理的なトリックもおもしろかった。
あと建物萌え。あんまり住みたいところじゃないけど、城っていいよね。行われてたこととか考えるとゾクゾクするわ。
「まさか屋敷の中にも、たくさんの時計が所狭しと置かれているとか。百八個くらい」て台詞があるのですが、時計館のこと念頭にあるのかしら。百八って数は。

『アケローンの邪神 天青国方神伝』
高里先生の新しいファンタジーのシリーズです。
新しいシリーズですが、世界はフェンネル大陸と同じっぽい。舞台は大陸じゃないですが。
で、ネタバレになりますが、共通の登場人物もいます。名前だけ出てきたり、名前は出なかったりですが。とりあえず、銀髪でアイスブルーの瞳で棍持ってる女性と連れの体格の良い男は出てきてました。「風のように現れた」て記述があって、あぁ風って意味だったなと思ったのですが、そこだけ抜き出すと別の小説の台詞が思い浮かんで笑ってしまう。「そう、風のように」
位置づけ的にはフェンネルで脇役だったあの人が何を目的にしていたのか、どうしてそうしていたのか、が分かる話でしたが、彼自身はいなかったし、別個の物語だとはおもいます。でもアルの母親は誰なんだ。
信じていた国の在り方に疑問を抱いたり、その結果反逆者ってことになってしまったり、展開は似てる感じがしました。でもたぶんこれからの旅は全く違ってくるのだろうという予感。
因果応報、って救いがないように思えた。何を信じればいいかわからないイオンの戸惑いが読んでいて痛かった。英雄って何。勇者って何。またそれを感じた。それが高里先生のファンタジーのテーマなのかしら。
ところで、異世界なのにタイトルが「アケローン」で、でも本文中にその固有名詞出てこなかったのはちょっと気になった。たしかギリシャ神話だったような。冥界の川? ……あ、川。なるほど。
タイトルそれなのにオーディンって登場人物出てきたのでいろいろ勘ぐりました。
商人がメルクリウスって名前なのはおもしろいなと思った。ニケーもいましたね。勝利の女神、だったかな。かわいい女の子でした。
リッカの衣装がもう、かわいくて! 文章から読み取って頭の中に描くかたちは多分に私の理想が反映されてるだろうとは思いますが、書かれているコーディネート自体かわいいと思うの。たとえば胸にフリルをあしらった白いシャツにベスト、ウエストを絞ったフレアスカートに編み上げブーツ、襟元にはリボン、とか。私の趣味にすごく合っていて。
お兄さんもなんか怪しげだけど、怪しげな人は往々にして実は良い人、ってのがよくあるパターンだから、どうだろうと思ってる。高里先生もミステリ作家ですし。
たぶん旅を一人で始めたけれども、またアルフレドやリッカと一緒に行動するのだろうなと思ってる。とりあえず、次の話が楽しみです。
……楽しみですが、これの2巻より先に薬屋の新刊を読みたいというのがささやかな希望。そろそろ誰かと再会しようよー。言波…じゃなくても、今何してるんだろうって人たちがまた出てきてくれると嬉しい。

『凍りのくじら』
読書会用に再読。
これはだいたいネタ覚えてたから、あぁなるほどこういう風に書いてたのかと思いながら読めました。
知ってるのにか知ってるからか分からないけど、正体明かすシーンで泣きそうになりました。タイムマシンやもしもボックスの話、あれもきっと伏線だった。あと父親にそう言われたから、自分は逆のこと言ったのかなとか。
やっぱり理帆子や若尾と、自分の共通点を見つけてしまって、うんざりする。その共通点にも、そういう風にしか読めない自分にも。辻村さんが濁った感情書くのうまいからー。
私も少し・不在なところあるし、周りの人見下してるところあるから。あと今は流星群の話聞くといろいろ連想してしまったり。ストーカーになれたらいいのにと思ってしまったり。
あと、数年前に雑貨屋で展示、はやっぱり月子が買った写真だよねとか、ふみちゃん……とか、相変わらず作品間リンク楽しい。理帆子が受けてたインタビュー、様々な分野で活躍する二十代女性をてことは、環もいたのかなとか。書いてないことまで想像。

『モルフェウスの領域』
モルフェウスでヒュプノスか、とにやにやしたり。
曾根崎教授とメール中にスーパー行ったら薫がいた、その偶然がなんとも。
田口先生とか高階病院長とか翔子ちゃんとか佐藤ちゃんとか、将軍の影とか、そういうのを見るのは楽しかったです。医務官はブラックペアンのあの人なのか。いや、まさか。作品間リンクごちゃごちゃしすぎてて。
アツシくんに何があったか気になったから読んだけど、なんだか文章が読んでて気持ち悪かったです。書きようが大げさなのと、「いったい何と戦っているんだ」と言いたくなるような、勝負的記述といつもの官僚批判がつらい。厨二っぽい渾名も、そろそろきつくなってきた。
でも本屋に玉村警部補のなんとかって本が並んでたのが気になってる。極北も新しい何か出てたような。
この後どうなったのか、医学のたまご再読したい……けど、そんな詳しくは載ってなかった気がする。

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2012/03/23 (Fri) 未選択 TB() CM(0)

Like a gamble let's dadadadadadada!

先週から実家に帰っていたのですが、今日、下宿に戻ってきました。
容量不足でここ一週間分のアニメがほとんど録画できてなくて若干涙目です。
実家にいる間も寝たり本読んだり寝たりマンガ読んだり出歩いたりしてただけで生産性ないんですが。
友達と遊んだのもカラオケに行ったくらいで。
カラオケも、最近流行りのアニソン全く歌えないなと思いました。サビだけとか聞き覚えあるのはあるんですけどね。とはいえ、別にそんなアニソン縛りしてたわけでもなく各々好きな曲を好きに歌ってたので。
グラロデ知ってる人がいたからIGPX叫んだしね。楽しかったです。
なんだかんだで、サークルとかだと割と気遣ってGRANRODEO何曲も入れたりはできないから。気遣う必要ないのかもしれないし、友達とでも気を遣った方がいいのかもしれませんが。どっちなのだろうね。

そんなわけで、帰省中に読んだ本。
『隻眼の少女』
昨夏に高校の図書館の司書さんからいただいたもの。ようやく読みました。
後味が悪いですね……。麻耶さんですものね。
探偵って何なんだろうな。以前講演会で、その実験みたいなものとして「継承される探偵」である今作を書いたみたいな話は聞きましたが。みかげは探偵であっても名探偵ではないんだろうなと思ってました。
あと、やっぱり、旧弊な村での宗教っぽいの書くのはうまいなと思いました。そこは好きです。
ちょっと台詞が上滑りしてた気がしたんだけれどなんでだろう。

『あなたに似た人』
ダールってこういう大人向けのミステリも書いてたんですね、というのが第一印象です。
2話目の話はネタだけ知ってました。清張がパクったとかなんとか。そっちのは読んだことないですけど。
「兵隊」はよく分からない話でした。戦争の後遺症?
「皮膚」のラストは切なくなる。
少年が絨毯に落ちる話はdixitにそんな絵柄がありそうに思いました。
「告別」はえげつない話だけど、嫌いじゃないです。
自動文章製造機は怖かった。
最後の話の途中までは読んでて気分悪かったです。でもそういうものとして書いてると思う。というか、怖いものみたさみたいな感じで、わりと読んでも嫌じゃなかったです。
そして、ねずみの血をチョコレート製造業者が味をよくするのに使うとか、それだけで気持ち悪いと思ってしまうのに、ダールが書くと余計嫌です。ウォンカさんのところも……とか考えちゃうじゃないですか。ウォンカの工場にはかなり夢みてたのに。
私の脳内では、ねずみといえばブランケット王(@長野版ハンメルン)でした。ネズミじゃないんだね、と自分でも意外に思った。あと骸骨さん、だっけ? まちトム公式ガイドに出てたひと。
賭の話は、だいたい負けることを予想して読むんだけど、そればっかりというわけでもないから読んでておもしろい。でも賭はやらないでおこうと思いました。
他の作品も読みたいな。
たぶん、奇妙な味好きなんじゃないかと思う。

『この世の涯てまで、よろしく』
おもしろかった。
50年前に死んだ幽霊が蘇ってというネタは好みだし、学生たちの騒ぐ感じはキャラ読みで楽しくて、生前の部分は戦争を描いた時代小説として興味深くて、あと音楽要素もあって。ミステリかはよくわからなかったけど。過去と現在とが交互に書かれながら、読むにしたがって何があったのか分かっていくのが読んでいて気持ちよかったです。
ただ、音楽小説読んでいつも思うのだけれど、あまりにも曲も作曲家も演奏も知らないから、知ってたらもっと楽しめたんじゃないかなと勿体ない気がする。作者の方自身、ピアノ奏者なんですってね。朗読会気になる。まぁ、ドイツ語分からないですが。
ラスト、その事実を知らなかったのはあまりに悲しいなと思いました。憎む相手がいないから余計詮方ない。
芸術って何なんだろうな、て思うよね。音楽は世界語とは聞いたことあるし、フィクションだけれどコスモスの映画とかマクロスとか、文字通り歌で世界を救う物語には触れたことあるけど。現実ではどんな力を持っているんだろう、と。私は芸術分からないから。娯楽としてしか享受しない。たぶんアンドレイには蔑まれるんでしょうけど。
帯に引用したこの台詞はズルいと思いました。
あとタイトルのセンスいいよね。かっこいい。

『怪盗クイーン かぐや姫は夢を見る』
え、海賊の話じゃないの? というのが一番最初に思ったことです。
でもラストで南の島行くようなこと言ってたから、きっと次こそは幽霊城の裏で何やってたかわかるはず。
相変わらずのはやみねさんだなと思いました。ハッピーエンドへのこだわりだとか、妙なところでのユーモアセンスだとか。わりとオカルトとかファンタジーとかSF要素否定しないですよね。今回も、まぁ普通にこの世界では宇宙人いるんだろうなと思ってましたよ。あのひとが、ってのは少し予想外でしたが。
探偵卿コンビ好きです。CPとか言い出すと燃やされそうなのでやめておきますが。
っていうか今回は! 何あのクイジョ展開!! 時の流れ違うからつらくなるとか好みのシチュエーションすぎて! 言座におきかえましたけど←
堀越ディレクターは本当に作品問わず大活躍ですね(笑)
というわけで、まちトム新刊も早く読まないと。

『青が散る』
春恋でアキが美里に薦めてた本。
読んでみたけど、これをアキが……というか朝丘先生が読んでて、好きなのはなんだかイメージと違う感じがしました。いや、事実がそうなんだから私のイメージの方が間違ってるんでしょうが。
何がメインかわからない、散漫な感じがしました。恋愛も、テニスも、友達関係とかも、話があちこちにとぶ感じがして。
テニスシーンは読んでておもしろかったです。
夏子とは明らかに恋愛感情あるのに、最後までくっつかないのが不思議というか、この話はそれでいいけどあんまりそういう小説読んでない気がする。
あと、志摩につい最近行ったので、ある場面を読んでてそれを思い出しました。ちょうど賢島にあるホテルに泊まったんですよ。駅から歩いて5分くらいの。
青春てこんななのかな。もっと綺麗なイメージ。『砂漠』思い出した。
五百円札とか出てくる辺り時代を感じました。けど、他は別に今にも通じると思う。

『平井骸惚此中ニ有リ 其貳』
ラノベでミステリで読みやすくはあるよね。軽妙な語り口も慣れるとおもしろい。こういう作りだからそういう表現なんでしょうが。
涼嬢のツンデレはかわいい。
探偵小説の「その後」かぁ……。はやみね先生が初めての推理小説である私にとっては、やっぱりハッピーエンドで終わってほしいと思いますし。
現実はままならないから小説ではままなるようにする、ってのも二次創作BLでだけどよく考えてることではある。
探偵て、つらいなと思う。だからこそ、そういう探偵が好き。そういう探偵の出てくる小説が好き。事件を通してのドラマを見たい。

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2012/03/05 (Mon) 未選択 TB() CM(0)

無惨な繰り言に 耳を貸しながら

一泊二日で伊勢神宮に行ってきました。
外宮行って月夜見宮行って、猿田彦神社行って内宮行って。伊雑宮行って二見興玉神社行って倭姫宮行って月読宮行って、帰ってきました。順番めちゃくちゃだけれど行きたい神社だいたい巡れたのでよかったです。
外宮と内宮には橋が多くて、どの神社も道が曲がりくねってて、興奮しました。あからさますぎる……。
あと狛犬いないだとか賽銭箱・鈴がないとかも確認しましたし。楽しかった。
興玉神社には本当に蛙がいっぱいいました。にやにや。
赤福おいしかったです。半月読んで以来ずっと食べてみたかったので満足。あと、おかげ横丁にあったお店のシュークリームがおいしかった。
江戸期のおかげ参りの様子を二分の一スケールで再現したところに行ったのですが、係員の方の説明で「古市は三大遊廓のひとつで~」みたいなことを聞いて笑ってしまいました。等身大の江戸期の男女の人形とかもあって。140cmとか150cmとか、本当に小さいんですね。知識としては知ってたけど、実際見ると吃驚しました。
あ、別に神社にばかり行っていたわけじゃなく。賢島のマリンランドにも行きました。本当は鳥羽水族館にも行きたかったけど、諸事情により行けませんでした。残念。
マリンランドはペンギンがかわいかったです。
あと、シャム双子な魚の剥製があって、テンションあがりました。
それと他の団体のお客さんが「マンボウ館」という場所があるのを「マンボウやかた」と呼んでいて、新しい館かと笑ってしまいました。なんかこう、マンボウがいっぱい泳いでる水槽がある感じの館(設計:中村青司)みたいな。死体はきっと水槽の中に浮いているはず。
海女の実演で魚に餌やるのとかも見ました。磯笛も聞けました。そんなもの悲しい感じもしませんでしたが。

読んだ本。
『QED 伊勢の曙光』
旅行前に予習していこうと思ったのですが、再読を終えられなかったです。2ダース以上の謎が提示されたあたりまでしか読めなかったから旅行中気になってました。
蘊蓄部分だけ拾い読みしようかとも思ったのですが、タタルさんと奈々ちゃんの恋愛模様も気になるし、事件部分も割と伊勢神宮の謎と関わってくるしで結局全部読もうとしたから最後までは読めなかったということになりました。

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2012/02/24 (Fri) 未選択 TB() CM(0)