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妖怪と神話とミステリと甘いものが好き。腐った話とか平気でします。ネタバレに配慮できません。

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2024/05/09 (Thu)

夜のあいだだけの魔法 …気づいてほしい

先日、今まで使っていたカラーボックスが壊れたので新しい本棚を買いました。
横90cm×縦180cmくらいの、かなり大きいやつ。まだ隙間が多いというか、入ってる本の方が少ないくらいなのだけれど、まあ今後も使っていくから。みっしりなるくらいには本を読みたい。買いたい。
本棚作りは楽しいなと思います。組み立てではなく、配架。大きさ、ジャンル、レーベル、作者、タイトル。十進分類法でもいいけづ、ほとんどが913だからね。どう並べようかなーと考えるのが楽しい。

読んだ本。
「飛行士たちの話」
どこまでが事実か、どこまでが虚構か、何が現実で何が妄想なのか、区別がつかなくて狂気を感じる。おそろしい。
戦争怖いね。

「キスよりも遠く、触れるには近すぎて」
薔薇色仕立屋短編集。
いろいろと甘酸っぱかったです。
嫉妬して怒って女の子傷つけるのは最低だと思う。
恋に慣れないプライドの高い男があれこれ悩んでるのとか、見てるのはおもしろいけど、相手になったら面倒だろうな。でもクリスはそんなこと全然思ってないから……なんとなく、パメラの気分がわかったかも。
アントニーがんばれ。
そしてアルフ……え、あんな人だったの? うわー。あの手紙のやりとりとかは素敵でしたが。素敵……うん。妬かせようとして愛想つかされたら世話ないな。

「恋のドレスと花開く淑女」
あ、このタイトル、つぼみの淑女と対応してるのかしら。
貴族社会難しくてよく分からなかったところがある。なんであれがいい方法なのか、とか。でもアルフが認めてくれてよかった。
シャーリーはクリスと付き合っていても、貴族であることに変わりないんだなって改めて思った。二等に行くのを躊躇したりだとか。クリスが稼ぐって言ってもよしとしなかったりだとか。
アントニーかっこいい。
遠距離恋愛はつらいだろうけど、それぞれにやることはあるからまだいいのかしら。『薔薇色』も新装開店しましたし。バーンズ夫人良い人だなあ。
パメラは何があったのだろう。

「彩雲国秘抄 骸骨を乞う」
ようやく読めた。
これで本当に終わりなのかと思うと、切ない。なんとなく読み終わったあと、ここで終わりなのかともやもやした。
みんな、大人になったなと思いました。これに出てきてない人とかはどうしてるんだろうな。秀麗の同期国試組とか。紅家の皆さんとか。
「さいごの話」ってそういうことか。読むのがつらかった。
悠舜とか旺季様とか晏樹とか、本編ではあまり書かれなかった人たちの内面に焦点があったのはよかったけど。
表紙は、劉輝でいいんだよね?先王かとも思った。髑髏の上にいるし。でもそこの重なりも話の中に出てきたからどちらでも構わないのかな。
今読むと、書き方として、擬態語が多用されててうまいなと思ったのと、この世界にあるかないか分からない現代語が使われてるのに若干違和感があった。
あと、思わせぶりに書いてあることが理解できなくてもやもや。
結局はハッピーエンドっぽくてよかったなあ。

「真夏の方程式」
湯川先生かわいい。小学生に懐かれて、一緒に遊んだり。でもきっと本人は「遊んだ」と思ってるのではなく、「実験した」とかそういう認識なんだろうな。かわいい。
そして、犯人がわりと許せない。その影響考えなかったの? 関係ない人間巻き込むなと思う。湯川先生の危惧で、たぶん彼が何かしらなったのだろうと思ったけど、そういうことだったのかと納得した。
みんな、その後の人生もしっかり生きてほしい。
あと、話の途中の要素で容疑者X思い出した。浮浪者についてとか。好きな女性と子供をかばって、とか。

「頼子のために」
おもしろかった、のだけれど。
こういう話なら、もう少し湿った書き方のが私の好みかなあと思ってしまう。たぶんそうなったらそれは法月さんのやりたいこととは違うのだろうけど。なんていうか、出てくる人間がみんな理性的すぎる気がして。もっと感情で動くものじゃないかな。いや、感情によって事件起こしたんだけどその後の処理だとかそれについての発言とかが理性的すぎる。ラストのは、それによっておそろしさが出てるからいいと思う。


「富豪刑事」
あまり好きではなかったです。主に文体が。
設定はおもしろいと思うし、様式美的なものも感じるのだけど。キャラが、類型化されたキャラクターでしかないなとは思う。
個人的にメタな小説が苦手で、いきなり登場人物が読者に語りかけたり、地の文に作者が出てきたり、登場人物が小説であることに言及したり、それはもう、途中で読むことをやめたくなりました。場面の変化で行空けないのは、何らかの効果あるのかもしれないと少し思ったが、それで時間経過についてメタ視点の説明するくらいなら、行空けてほしい。
かぎかっこ内の言葉が、話し言葉ではないんだよなぁ。小説で読むものとして書かれてる。それは、世の中の小説の話し言葉とかたいていはそんな口調の人実際はいないんだけど、それとは何か違って。
内容に関しては、特には。金遣いとかはむしろ爽快。前にドラマ化してたよね。主人公女の子で。

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2012/09/11 (Tue) 未選択 TB() CM(0)

ルルル ルルル おいで歌 歌おうよ

携帯電話が壊れました。
今、修理に出しているのですが、代用機が慣れなくて使いにくい。前使っていたのはやっぱり新しいだけあって機能も優れてたのかなあ、と思いました。

あ、タイトルですが、今日おおかみこども見に行ってきまして。
見ながら、何度か泣いてしまいました。
木村さんのおばあさん@マリビの言葉を実感する。年とると涙腺弱くなるよね。
異類婚姻譚好きだし、おおかみおとこさんかっこいいし、すごく楽しかったけど、すごく切なかったです。
なんか、幼年期と逆の道に子供たちが進んだのが不思議な感じ。何か意図あるのかな。


読んだ本。
書いていた感想が消えたので、簡単に。
「PK」
伊坂先生、せせらぎ好きすぎるよね。
それでいうとたぶん1話目と2話目は違う世界なんだよね。
勇気が伝染して、連鎖的に収束してくのがおもしろいし、伊坂先生らしい。

「夜の国のクーパー」
トム君かわいい。
猫とネズミの関係が、国同士の関係と似てて、そういう意味ではあれ伏線なんだろうなと思う。
世界の秘密についてはすごく驚きました。

「マジックミラー」
アリバイとか時刻表とか苦手だったのですが、これは好きです。
読んでいて悲しくて泣きそうになりました。
有栖川有栖の心理描写、好きです。
こういう作品をトリックやロジックで評価できないのは心苦しい。

「サクラ咲く」
これ、辻村深月が書く必要なかったんじゃないの、って思った。特に1話目と2話目。「いい人」しか出てこない「いい話」は、連載媒体的に仕方ないのかもしれないけど、だったらなんで辻村さんに依頼したのかなと思う。児童書のノリ。教材こそ出てこないけど、しんけんぜみのマンガと同じ感覚でした。
3作目は、立花先輩のキャラがよかったです。環だとか、あの辺と近い感じがする。
映画部で、学校の上の方の人たちがどうとかの話で、『桐島~』を読んだときにこういう話なら辻村深月が書いた方がいいなと思ったことを思い出した。
あと、1話目2話目のキャラが大人になって出てきたのもよかった。辻村さんて意外と、純愛好きだよね。純愛というか、初めて好きになった/付き合った人と結婚するとかそういう展開。この作品だけじゃなくて、冷たい校舎(ロードムービー)とかスロウハイツとかも。

『塩の街』
某24時間テレビの季節になると再読したくなる。愛は地球を救わないけど、「君たちの恋は君たちを救う」
何回も読んでいるからか、言葉が染みてくる感じ。やっぱり好きだなぁ、と思いました。
単行本か文庫版買えばよかったな。電撃文庫版しか手元にないのです。

「王女マメーリア」
うまく言えないのだけれど、たぶん好き。
静かな水面みたい。でもすぐ内側には毒を隠し持っている。
ちょっとした犯罪と金儲けの話が多かった印象です。詐欺師がうまいことやる話や、逆にちょっとしたミスで捕まる話とか。どちらになるか最後まで分からなくてどきどきする。
表題作の王女マメーリアは、童話調だけどミステリだなという気がしました。
王女と密猟者が好き。正統派童話って感じで、でも斜め上ではある。
ダールの作品はもともと児童書が好きだったので、たぶん童話っぽいのが好きなんだろうな。

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2012/08/29 (Wed) 未選択 TB() CM(0)

愛し合いましょう刹那のlove & roll

12日に合唱団の演奏会がありました。今回は女声だけで3ステージ。今まで経験したのとは違っていたけど、すごく楽しかったです。Jpopとかサウンドオブミュージックとか歌って。踊ったりもして。

そして今は帰省して、実家にいます。
昨晩からの大雨で電車が遅れていたりして道中なかなか大変だったりしたのですが、無事帰り着きました。
いつのまにか自分の部屋のカーテンが変わっていたり、テレビが設置されていたりして、吃驚した。

読んだ本。
『ラ・パティスリー』
『ショコラティエの勲章』の前日譚、というか。ロワゾ・ドールの方の話で、ショコラティエ・ド・ルイができる前の時間で、フェーブの話に出てきてた森沢さんが主人公。沖本さんは出ていなかった。
人間に対するある程度突き放した感じは、やっぱりショコラティエと同じだなと思った。
単なる甘いものがたくさん出てくる職業小説かと思いきや、記憶喪失の説明が急に専門的というか、医学的な感じで少し違和感があった。最初は平行世界とかそういうSFかなと思ってたんですよ。ロワゾ・ドールとロワゾ・アルジェンテですし。表紙の絵はアルジェンテの方でしたね。
恋愛風味も素敵。明言されるまでも、それっぽい伏線もあったから納得できましたし。

『誰彼』
実は法月さんの長編まともに読むの初めてかもしれない。短編集なら「死刑囚パズル」入ってるやつだけ読んだことあるのですが。
捜査パートがおもしろい。ひとつの手がかりが見つかって、それに基づいてもっともらしい推理を組み立てるのだけれど、その推論は他の手がかりによって否定されて、また新しい推理をして……という過程を積み重ねていくさまがエンターテイメントとして読んでて楽しい。
そうした過程が複数人で行われて、別の証拠による否定の信頼性が低いものが多重解決ものになるのかな、と。
そして、途中に回り道や寄り道をして、枝葉末節があっても、物語の本質は「彼は誰か」ということで。タイトルがうまい。
新興宗教を舞台にしていることや、フロイト流の精神分析、エディプスコンプレックスを動機と推定してるのがすごく私好みでした。

『スペース』
ようやく読めた、〈駒子シリーズ〉最終作。
今回もまた、趣向の違う手紙の話。謎らしい謎はないように思えたけど、日常の切り取り方だとか鬱屈した心情の描き方が素敵。
今回の主人公は駒子ではなくて、だから見るものも違っている。
そして他人から見える駒子は、本人視点のとは違っていてなんだかおもしろい。当然なのだけれど。
そして、瀬尾さんの名前と過去が明らかになりましたね。そこで繋がるとは思わなかった。
最終的にいろいろなことが繋がってハッピーエンドになるのが鮮やか。
岩手に行ってみたい。
私にとっての正しい場所、どこなんだろうな。「世界中でたった一人の誰かと出逢ったってだけのことで、どうしてこうも色々なことが変われるんだろうね。それまで無色透明だったものに、いきなり色がついたみたい。」という表現が素敵。そんな出逢いに憧れる。

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2012/08/14 (Tue) 未選択 TB() CM(0)

出来合いwaver

テストが終わりまして、夏休みです。
車の免許取るために教習所に通っているのと、合唱サークルの演奏会が近いので、1日中休んでるとかはできないけど、それでも朝とか夜とか遅くていいのは楽。
夏は暑いからぐだぐだしてても仕方ないよね。

読んだ本。
『キス・キス』
ダールの短編集。このタイトルはどこからついたんだろう。こんなタイトルの話も、こんな内容の話もなかった気がする。
「女主人」「ローヤルゼリー」「ジョージイ・ポーギイ」辺りが好き。想像はつくけど、何が起こったか明示されてないんですよね。ローヤルゼリーに至ってはだからどうした、って話かもしれない。でも、より悪い方に、小説としておもしろい方に想像する手がかりは十分にあって、その辺のバランスがうまいのかなと思う。だから読んでてすごく怖かったし気味悪かった。私が虫嫌いなのもあるけど。
「豚」もオチは好きなんだけど純朴で無知な人を騙す話があまり好きではないので。
全編通じての皮肉っぽさはやっぱりダールだなと思った。
皮肉的でいえば「誕生と破局」とかね。読み終わってすぐに調べて、本当に「真実の物語」なんだなと思いました。母親の願い、祈り、無事に生まれてほしい、育ってほしいという想いがすごくよく伝わってくるからこそ、そのもたらす破局を考えると辛い。これはわかった上で読んでもおもしろいと思うけど、あえてネタバレしたりはしないつもりです。

『[映]アムリタ』
いかにもラノベっぽい軽い文体で、ちょっとシニカルな感じも混ざっていて、読みやすくはあったのだけれど、もう少し説明とか描写とかほしいかなってところもありました。
全部が「天才だから」で説明されているのが納得できない。動機か手法か、もう少し推測でも何でもあればいいのに。
あと、描かれてる映画がすごいのに比べてこの小説自体はそうでもないのが惜しい感じがする。

『ショコラティエの勲章』
とにかく、和菓子、洋菓子、特にチョコレートがたくさん出てきて、おいしそうに描写されていて、食べたくて仕方なくなりました。
作中に出てくる1300円くらいする特製パフェがある「京都に本店を置く有名なお茶屋さん」はたぶん都路里だろうなと思うのですが、肝心のショコラ・ド・ルイはモデルみたいなお店あるのだろうか。食べてみたい……。
ミステリフロンティアから出てるし、日常の謎っぽくはあるけど、ミステリというよりもそれに関わる人間をメインで描いてる印象。探偵役がいるわけでもないですし。たぶん長峰さんなのかな。長峰さんは全部分かってるのだろうけど、説明をあまりしない気がする。
和菓子のアンに似てるといえば似てるんですけど、あれよりもっと人間に対してシビアな感じがしました。
長峰さんの突き放し方がそんな感じだからかな。
とりあえず図書館でシリーズっぽく置いてあったのと、著者紹介に同じ世界観の話あるっぽいこと書いてあったから読んでみる。ロワゾ・ドールに行ったときなんか人間関係について微妙に書いてあったけどその後全く言及ないのはそれなのかな。

『さあ、気ちがいになりなさい』
初めて読んだ作家なのですが、SFなのですね。しかも星新一訳。
タイトルのとおり、どこか狂っているような雰囲気、あるいは明らかな狂気礼讃の小説が多くて少しぞくっとした。
「不死鳥への手紙」での人間肯定からの「さあ、気ちがいになりなさい」で「人間は駒にすぎない」と言うとか、すごい構成だなあと思う。
「さあ、気ちがいになりなさい」はおもしろかったけど、結局どういうことなのか……。誰の思惑だったのかとか『明るく輝けるもの』って何なのかとか。知らない方がいいのかしら。
「ユーディの原理」が好きです。どっちなんだろうねー。ユーディほしい。
あと「不死鳥への手紙」も好き。こんな話、「火の鳥」にもあったよね。未来編だっけ。あれは別にここまで人間を肯定してないけど。火の鳥のあれも好きです。

『春へ』
アキ!!
もう、見返しの「アキは、なかにいます」からすごく感慨深かった。アキがいる。幸せでいてくれて、うれしい。
アキが、「二の舞になるな」と言うのはすごく重い。両親に遠慮して、好きなのに離れて。経験してるから、言えるんだよね。
「予備校にかよってる友だちは、生徒の名前を億えない講師に教わってるって言うし」って台詞があるのだけど、これ能登先生かな!?
四つ葉のクローバーの絵の装丁、旭の仕事だったんだ。成瀬さんと藍にも、繋がるんだね。
「最近はテレビドラマでも同性愛のお話をやるんだよ」……タイトルは白の傷痕、かな。
朝丘先生の世界が確かに後ろにあって、そういう意味ではなんていうか、この作品はすごく大事なものだと思う。
「幸せにするための恋」でも、これはすごく納得できた。葛藤も、愛しさも、全部。伝わってきた。
まあ、十希いい子すぎるだろうと思わなくもなかったけど。BLファンタジーというか。

思うのは、朝丘先生の作品自体が雪みたいだなあって。触ると溶けてしまいそうで、汚れてしまいそうで、遠くに降っているのを見るのはとても綺麗だけど、同じくらい残酷で。
雪が印象的な作品が多いからってのもあるんですけど。
色で言うと青と白。
空かもしれない。
時間で言うと夜明け。鴇色。
なんとなく、そんなイメージ。

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2012/08/06 (Mon) 未選択 TB() CM(0)

手をのばそう いつよりも力強い 勇気で

最近、自動車の免許をとるために教習所に通い始めました。
そこではじめに適性検査というのがあったんですが、そこでの質問に意図が明らかなのがあっておもしろかったです。
どんなときでも法律は守るべきだと思いますか? とか。
しかも質問が放送されて、印字はされていないのでよく考える時間もなくて。
で、結果としては遵法性低いって出たし、性格もちょっと気にしていることが書いてあってへこみました。わがままだとか人の注意引くために大げさな言動するだとか、精神的安定心がけろとか。
分かってるし直そうとはしてるんだけどなぁ……。

読んだ本。
『赤頭巾ちゃん気をつけて』
書評書くために読んだ本。
時代性はあれど今でも全然通用するし、色褪せてない気がした。
ただ、こういう頭良くてなんでもできる人の話を読むのはつらい。
知性とか。社会とか。どうするのが正しいんだろうね。
ストーリーらしいストーリーなくて、純文学だなあというのを強く感じた。

『チョコレート戦争』
書評(以下略
導入はうまい。本当にあったみたいに思える。
チョコレートのお城食べたい。洋菓子どれもおいしそう。
大人対子供の構図なんだけど、話し方がわざとらしいせいか、展開が早いせいか、あまり感情移入できなかった。本来私は冤罪の話すごく嫌なはずだけどな。
あと、真犯人の提示が急すぎて若干不満。

『長い長いお医者さんの話』
書評(以下略
魔法使いとか妖精とか出てくるのに、自動車も走る近代的な世界で、不思議な感じ。
で、妖精がハリウッドスターになったり、ヒドラが拾得物扱いだったりするのがなんともおもしろい。警官が猫の喧嘩止める描写とか、きゅんきゅんする。かわいい。
他の動物にとってのなぜなに物語みたいなところもあるよね。
ただ、カッパは明らかにカエルの姿の水妖なのに何故「カッパ」と訳したの……。

『バラトルムの功罪 天青国方神伝』
前の邪神云々の話をすっかり忘れていた。邪神って何? イオン……え?
海賊退治。なんとなくラークスパーでのあれ思い出す。
グラウベルかわいい。ツンデレ方向音痴。
戦略とかアクションとかうまく想像できなくて、悔しいなあと思った。
忘れていたからかもしれないけど、今のところこのシリーズはまだそこまで好きではないと思う。フェンネルとの繋がりがもう少し明らかになれば違うのかもしれないけど、国から出ることはあるのだろうか。
少なくとも天青国は南半球にあるんだよね? 太陽が正午に北にあるってことは。で、たぶんフェンネル大陸とは一続きの世界だから。世界が球体か、球の外側にあるか、わからないけど。
今回は固有名詞に意味があるのかな。鉱石かなあ。知識が足りぬ。
慣習の中の事実だとか教えだとかは高里さんらしい気がした。
「海の水が凍って出来たみたいな青」という表現があったのだけれど、すごく好き。こういう風に書けるようになりたいな。

『毒入りチョコレート事件』
おもしろかったけど、好きではないな。
読んだ後に思い浮かべた犯人は一人いたのだけれど、他の可能性も残ってはいるし、まだ解答が提示されても不思議ではない気がして。話はあそこど終わってるし、事実はどうであれたぶんそれが真相ということにしていいはずなのになんだかもやもやする。
伏線はわかりやすかったけど。つまり、推理を聞いていたらその人の言う犯人がすぐわかったとかそれくらいの意味で。
あと、捜査シーンとか、それぞれの推理法にそれぞれの性格が現れているのとかは好きでした。

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2012/07/10 (Tue) 未選択 TB() CM(0)