今日は蜜柑の日らしいですね。だからといって何もしませんが。
その代わりに、文化の日らしく文化的な一日を過ごしてました。
府庁に行ったり教会に行ったり有栖川宮邸に行ったり。
洋風建築大好きです。彫刻とか木象眼とか細かいところまで美しいんですよね。ステンドグラスとかも綺麗で。
府庁旧本館の中庭には桜が植わっていて、廊下から見ると目線の高さに鉛硝子越しに桜が揺らめいて、それは幻想的なんだそうです。
見てみたい。春も行こうかしら。
あと、チョコレートで有名なお店だとか、スフレで有名なお店だとかに行ってきました。おいしかったです。
近いからまた行く。
ツイッターでは最近ずっと言っていて、目障りかもしれませんが、最近悩んでることがあります。
きっかけは先週金曜日に、サークルの友達に三崎亜記勧めたんです。翌日が講演会だったんで。
でも、結果は惨敗。「以前読んだけどあまり好きじゃない」と言われてしまいました。
で、その場には読んだことない人もいたんですが、その人に対して「星新一から毒抜いて長くした感じ」と説明されてしまって。
同じような作風だったらこの作家とかあの作家とかの方がいいよね、って盛り上がってて、でも私はその人たち読んでなくて。
読んでないからってのもあるけど、反論できなかったんです。好きというのを理由つけて論理的に説明できない。だからいつも布教下手なんだろうなぁ。だから好きなものについて語る人を見るのが好きなんです。
たぶんだけど、そうした作品読んでそれ好きになっても、三崎亜記の作品を嫌いになるわけじゃないと思うんです。
ちょっとだけ現実から乖離した世界だけど、住んでる人たちは普通の人で、それを記述する言葉は硝子みたいなんです。そういうところが好きで、似たような小説でもっとおもしろいものがあっても、それは三崎さんの小説とは別なんです。
作品自体の良し悪し、好き嫌いはあるし、嫌いなのは仕方ないけど、好きって言って勧めてる人の前でそんなにdisらなくてもなぁと思ったり。私もやってるかもしれないから、気をつけないとですね。
で、やっぱりその根底には読書量の違いってのはあるんだろうなと落ち込んだり。
そんな感じでした。
読んだ本。
『メルカトルかく語りき』
もやもやする。論理だけじゃないんじゃなかろうか。論理的には犯人が導かれても、実際はそうじゃないことだって、その逆だって、有り得る。
『鴉』
カインとアベルなんて兄弟につけるって悪趣味っていうか象徴的だよね。そんなの、兄が弟に嫉妬して、殺人起こるのわかりきってるじゃん。言霊というか、名前は一番短い呪なんだし。まあ、そこからのあれやこれやがトリックでしたが。
『本日は大安なり』の双子の話ちょっと思い出した。
メルカトルはともかく、龍樹頼家は好きなキャラかも。悲しいなと思った。
これはいつ頃の話なんだろう。
麻耶さんは変な宗教書くのがうまい印象です。
一つ目の国では二つ目の人が異端になるみたいな話思い出した。
『ツナグ』
いい話。ミステリではなかったかな。
親友の話が印象的でした。女の子の友情って……。でも嵐にすごく感情移入できた(笑)
あと、待ち人の話も好き。純愛。こんな風に愛されてみたい。
秋山ってやっぱりあの秋山先生の一族と関係あるのかな。
『氷菓』
再読。
氷菓の由来しか覚えてなかった。
ミステリとしては弱いかもだけど、青春小説としては好き。
皆初々しい。というか、これと比べると最新作では成長したよね。1年経ったら当然か。
折木もまだ省エネで懐かしい。この頃はまだえるとどうにかとか思ってないんだろうな。
『ノーマジーン』
7、8歳くらいの知能の赤毛のサルって言われたら、まぁリベザル思い浮かべますよね。
なんだろう。切ないなぁ。
今まで読んだ初野さんの本に比べたらそんなに重くないし、わかりやすいメッセージもなかったけど、テーマは概ね変わらないよね。
なんでその装置を創世記の箱にしたんだろう。善悪の知恵、ってこと? でも林檎を取っても知恵はつかなかったじゃん。それが救いなんだろうけど。
『QED 伊勢の曙光』
沙織ちゃん、結婚!?
弥生先生……。会っちゃいましたね。
西田くんまで。オールキャラ総出演みたいな。最後ですしね。
この日本武尊が剣置いてった話とか、女鳥王と速総別王の話とか、ちょうど最近記紀歌謡についての授業で聞いた内容でした。
天照男神説は斎姫のシリーズで読んだような。
で、祀る神と祀られる神か。なるほどね。
オチが微妙。
いや、いい雰囲気なんだけど。だいたい想像つくけど。言葉にしたら野望かもしれんけど。
でも! 何て言ったか気になるじゃないですか!
『恋のドレスと陽のあたる階段』
犬に襲われるのは、怖いよね……。
リコまた出てくるのか。
クリス強くなった気がする。
ドレスかわいい。
シャーロックかわいそう(笑) なんで大嫌いって言われたか、分からないんだろうな。
『推定少女』
結局どこまでが現実なの? 本当に宇宙人なの?
問うことは野暮なのだろうと思いつつ、気になる。
誇張しすぎていてリアルとは思えない。中学生の頃こんなではなかった。でも、焦燥感とかぐるぐるとかはまぁあったし。大人になってそういうの書けるのはすごいな。
話を聞いてくれない大人が嫌い。こういう話読むたびに思う。
[0回]