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2024/05/20 (Mon)

『一の悲劇』

ドラマ化されたというのを聞いて、読んでみました。ドラマはまだ見てません。読んでからというつもりだったので。録画はしてるはず。

あらすじ。
主人公は、自分の息子が誘拐されたという連絡を受ける。しかし、犯人は誤って隣家の息子を誘拐していたのだ。主人公は身代金授受に失敗し、誘拐された少年は殺されてしまった。


感想を一言でいうと、視点人物が嫌いです。
全てこいつの蒔いた種(いろんな意味で)なのに、悲劇に酔って、まわりが見えてなくて、捜査を引っ掻き回して状況をより悪くしていって……という感じなので、読んでてすごくイラッとしました。
その自己憐憫的な一人称が地の文だから、尚更。
そもそもが蒔いた種なのは仕方ないとして、その後の行動次第でここまでの結果にはならなかったと思うし、警察に任せておけばよかったんじゃってのもすごく思ってイライラした。
自業自得ならまだいいけど、主人公の行いにより報いを受けているのは他の人なので、真犯人よりもむしろ主人公こそが犯人なんじゃないみたいな気になる。少なくとも、事件の原因ではある。
何よりももやもやするのは、たとえ彼に「全てお前のせいだ」と言おうとそれはむしろより悲劇にひたれるから逆効果っぽいところが……。

トリックというか、メインのアリバイ、身代金要求の目的辺りはすごくおもしろかったんですけど、それが捜査によって導き出されたものではなく、最後に出てきた探偵から明かされるだけのものだったのが、若干の不満。
わりと捜査シーンがおもしろい作家さんだと思ってたので、一番おもしろい部分と捜査が結びついてないのが残念。
犯人自体はまぁ、驚きは特にないぐらいですし。(あっちこっちに視線を誘導されるので、実際に明かされるまで気づかなかったといえばそうだけど、この人が犯人であってもおかしくないよね、というのはずっとあった。私の中では解決のふたつ前くらいのダミー犯人と二択だった)

あと、法月綸太郎(作中人物の方)わりと陰薄かったですね。
被害者の父親の一人称だから仕方ないかもだけど。

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