私は普段ほとんどゲームをしない人間なんですけど、ひょんなことから1か月ちょっと前に逆転裁判をやってみました。スマホ版の無料のところまで(逆転裁判1の1話と2話)と、レイトン教授vs逆転裁判。
推理をして正しそうな選択肢を次々選んでいくのは楽しかったです。一方で、文字が出てくるのを待ったり、所定の行動をしなければ先に進めなかったり、答えは見えているのに選択肢はどれを選べばいいか分からなかったり、面倒に思ってしまうことも多くて、それ以上は遊んでいない状態です。
あとは、アニメをやっていたときに何話か見てました。
逆転裁判についてはそのくらいしか知らなくて、キャラクターとかもそこまで把握していないのにノベライズを読んだのは円居先生が書いてらっしゃるからなんですけど。
あと、時間軸としては2話と3話の間でそこまでならやっているし、ストーリーはオリジナルらしいので読めるだろうと思った。
それでも、原作を知っている方が楽しめたんだろうな。
映画や漫画とかで全く同じストーリーを小説化したものは原作知らないままで読んだことがあるし、それなりに楽しめたんですけど(レッドクリフとかのだめカンタービレとか)
これはそういうのとも違うので、むしろよく知らない作品の二次創作を読むときみたいな感じがしました。
そんなわけで原作ファンならこの辺とか楽しいのかもしれない、と思うところは何か所かありました。狩魔冥2歳とか?
そもそも第一部が15年前の事件なので、御剣信vs狩魔豪の裁判なんですよね。
まあ私アニメでちょうどその辺のエピソードを見逃しているので、その二人の因縁も良く分からないんですけど。
ナルホドくんと真宵ちゃんの会話とかは、なんとなくこういう人というのは知っていたので読んでいて楽しかったです。
裁判の進みが実際のゲームやったときの感じと似ていて、おもしろかった。
ゲームの裁判パートは証言の矛盾を突きつつ、小さな論点が浮かび上がってくるのでそれを解決できる証拠品とかを突き付けて、そうすると検察側が新たな情報を提示してきて……というのを何度か繰り返していってた印象があるのですが、その枠組みをこの小説ではそのまま踏襲していたように感じました。
だからこそ、双竜会のような大胆な飛躍とかはなかったのが若干残念なところではありましたが。
捜査パートの書き方も、ゲームを遊んだときと同じ感じがしました。
一番核になっているロジックはすごく好きなタイプのものでした。
被害者がタイムマシンを信じていたから、不可解に見える行動をとったというやつ。
それから最後のオチというかも、SFっぽくて好き。ちょっと星新一っぽい。
タイムトラベルもコールドスリープもある世界ってことでいいのか。霊媒があるし、何でもありなのかしら。
なんか、よそのキャラクターや世界を借りている遠慮なのかわかんないですけど、なんとなく地の文の書き方とかが不自然な気がした。文章もっと巧い作家さんだったと思ったんですけど。円居さんの本は今週確か2冊くらい出るはずなので、楽しみです。
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