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2024/04/24 (Wed)

『幻想風紀委員会 物語のゆがみ、取り締まります。」

高里先生の新シリーズ!
発売直後に読んだものの、帰省したりで感想を書く暇がなく……。最近は読んでも書かないことが増えてきてて、良くないなと思っている。

それはともかく。
新シリーズですよ!
シリーズ……なのかは分からないけど、ぜひシリーズ化してほしいなぁ。
期待9割不安1割ぐらいで読み始めたものの、ものすごくおもしろかったです!
(不安1割について一応言い訳しておくと、大ファンすぎて過度に期待してしまってがっかりしたり、所詮薬屋よりは好きになれないだろうなと思ってしまっていたり、あと高里作品は3巻からおもしろくなることが多い気がしたり……)
でも、この1冊で十分おもしろい作品でした。

物語の『記述』が歪むことで、世界の境界も歪み、新月の学校で怪異が生じる。
”幻想風紀委員会”は怪異にある奇妙な部分=歪みを修正し、境界線を正す委員会活動(顧問あり、内申点評定あり)
……という設定のお話でした。
とりあえずこれだけでわくわくする。
ちょっと『断章のグリム』っぽいかなとも思いました。物語をもとに怪異が起きる点。
記述とか歪みって、正直読んでも感覚的にしかわかっていないんだけど。

文章はものすごくかろやかだからまぎれてしまうんだけど、よく考えたらとても怖い。ホラーとか怪談とかそういう系。
よく考えなくても、「おにんぎょさん」は怖かったです。
夜に一人でいるときにイラスト見てしまってぞっとした。

物語をもとにした怪異が起こって、それの歪みがどこにあるか探して、解決するという個々の物語の展開もおもしろかったのですが、やっぱり全体を通しての主人公の内面的成長がとても良かった。
というか私、火野弥嵩くん、とても好みです。
……この小説がおもしろかったっていうのも、結局のところそういうことなのかもしれない。
あの、知っている方はご存知の通り、私が薬屋探偵シリーズで一番好きなキャラクターは言波恒大なんですが。
ほら、似たタイプじゃないですか。どちらかというと。
ミカサの性格についてはあとがきで高里先生が書いてらっしゃるとおりだなと思って、その表現の仕方が好きなので引用します。
「我が強くて、同時に自分がなく、けれど自分しか持っていない」
なんていうか、私はそういう性質にある意味では自分自身をみているところがあって、だからこそ235ページの心内文が刺さったし、彼の成長が読んでいて心地よかったのだろうと思う。

もちろん、ほかのキャラクターも好きです。
みんな良い人で、もっと掘り下げてほしい。
高里先生の書かれるキャラクターって、掘り下げられれば掘り下げられるだけ、その人を知れば知るほど好きになっていくような気がします。いつも。


カグヤについては、最初からそういうことだろうなっていうのは予想できていたのでそこでの驚きはなかったけれども、最後のミカサとカグヤがすごく良かったです。


一つだけものすごーく気になったのは、本文中では制服ブレザーって書いてあるのに、イラストが明らかに学ランで、ヤスダスズヒトの絵は素敵なんだけどもやもやが半端ない。

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