四季がすごくかわいかったです!
4人暮らししてるんですねー。しかも二段ベッド二組ってかわいい。
彼らの日常が愛おしいなって思います。朝ごはん食べたりとか。お仕事したりとか。そういう日常を送れているということ自体が、彼らが一度失ってまた得たものなのだと思うので。
言葉通りの意味そのままじゃなくても、「可愛い可愛い子供達」って言葉が出るだけでもう、心がいっぱいになりました。
7年前は海紡ぐの年だから、父親が何かしてるかと心配して子供達のところに行ったのかなと想像したんだけどどうなんでしょうね。たとえそうだとしても秋さんは認めないのでしょうし。
夏林や山秋の種族も仄めかされてたけど、さっぱり分からない。
最近妖怪関係の知識入れてないからなぁ。しかも西洋はなおさら。
機械にとりつく妖怪ってそれこそグレムリンしか思いつかないですし。
最も人間との付き合いが長くて、時には文化の駒を進める手助けをした種族に至っては抽象的すぎて……。ゾンビとかに詳しいのも種族性なら、死神?とも思ったんだけど果たしてそれは妖怪に入るのかとか。
みんなイギリスとかアイルランド生まれなのかなぁ。
秋さんが幽霊を嫌いというのの認識が、リベザルと夏林とではずれていたのが気になる。夏林はこの時点で変幻妖だとわかってたのかしら。幽霊は人間だから、はきっと煙幕で。山秋は「病院、嫌いだもんね」と言っているんですよね。じゃあ。嫌いなのは幽霊一般ではないのかも。
その辺に種族性なり父親なりが絡むのかもと思うんだけど。材料不足な感じです。
これまでの作品ではというか私の印象では、風冬と春日がけっこう記憶に残っているので、その分これまでそんなに知らなかった夏林や山秋の話が読めて、種族的な特性だけじゃなくてどういうひとなのかが知れて、すごく良かったです。
純真な夏林は楽しいし、素直じゃなくて素直な山秋も可愛い。
4人とも薬屋さん大好きなところが、なんとも心がいっぱいになります。
お仕事中の春日もかわいいというかかっこいいというか。素敵でした。
そして、彼ら4人とリベザルが接しているところがとても良い。
トーフオンファイアーの短編も良かったですけど、長編なのでじっくり堪能できました。
薬屋さんを挟んで、微妙な関係ではあったけれども、今は仲良くしているのが本当にうれしい。
「物騒が過ぎませんか!」が好きです。
北海道グルメ旅の顛末も読みたい。カバー袖の人形、良いですよね。
っていうか、リベザルの成長にじんわりしました。
「秋のようにならなくとも良い」と、もう納得しているところが。
そのうえで、秋に認められたいと思っているのが良いし、それが依頼人や変幻妖の心情と結びつくのも物語として巧みでテンション上がるし、エピローグで認められて張り切るリベザルが可愛い。
風冬さんの言葉も通訳がいるタイプなのかしら。
出番は4人のうちで一番多いけど、いまいち性格をつかめてないのです。
座木さんが自分を凡庸だと思っているのは分からなくはないけれども、他人に興味がないことを自覚していたのかというのはちょっと驚いた。
いや、薬屋さん以外の他人には興味がないんだろうなっていうのは薄々知っていたんだけど。
二次創作してても、突き詰めるとそこにいきついちゃってどうしようってなったし。……言波は興味がある対象に入っていると信じているんだけれども。
閑話休題。それを自覚して、地の文で語っているのが、そうなんだって思った。ってことはたぶん私は、座木さんは無自覚に他人に興味がないんだと思ってたってことなんだな。
あと、秋さんは捜査協力のために悠竒さんを呼ぶんだなってのが意外でした。
今いる警察メンバーの中では、たしかに悠竒さんだけが薬屋さんたちが何者であるかを多少は知っているわけで。
蝉の羽のことについて改めて語っていると、悠竒さんはいつもゆるふわしてるけどやっぱり重い出来事だったよねと思う。で、そういうことを友達でも葉山さんや來多川さんには話したりはしないんだろうなとも思ったり。
実は闇が深いんじゃないか、悠竒友紀。
存在しているだけで価値があるということばを刻みつけたい。
あとミキエさんの話が妙に印象に残りました。入院中は知り合いと顔を合わせたくなかったこととか、寂しさや不安を抱える人が多かったという台詞とか。ダイレクトではないんだけれど、そういう感じ方をこういう風に書いているのがなんとなく好きなんです。
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