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2025/05/13 (Tue)

『トランプソルジャーズ 名探偵三途川理vsアンフェア女王』

不思議の国を舞台に、三途川理がトランプ勝負で無双するお話。
前作の、ワスレロモノで存在がほのめかされていた三途川の姉が出てくるんだけど、いつものごとく別に話が繋がってるわけではない。時系列的にはむしろ三途川が幼い頃の話。
そんな姉・三途川数は三途川理に輪をかけて悪辣でワガママなのにどこかかわいらしいのは、森川さんの書く女の子特有の浮世離れ感があるからでしょうか。あと、イラストがかわいいよね。


権々会じゃん、って言ったらものすごく嫌がられそうですけど、イカサマがあるのが前提で読む話の脳内前例が他にないのでなんとなく頭に浮かんでしまいました。
ほら、暗闇作るのとかそれっぽいですし(?)
ルールはごく普通のトランプゲームなんだけど、舞台がアリス的な不思議の国なので、当たり前のようにトランプは動くし喋るんですよね。タイトルからしてトランプソルジャーズですから。
で、そういう状況を利用して互いに試行錯誤するあたりがおもしろかったです。
三途川姉弟や、不思議の国の生き物たちがそれぞれ性質が違っていて、だから用いるイカサマの傾向も違ってるのがうまいなぁ、と。
最終的にああやって勝つというのも、そういう構造として見ればおもしろいですよね。都合良すぎるとも思ってしまいますが。


舞台がアリスの不思議の国で、話の構造もアリスを踏まえているのは私の好みどんぴしゃでした。構造っていうか、冒頭とラストですね。
数が赤の女王の役なのは言わずもがなですが、他のキャラクターたちもアリスに出てくるひとたちばかりで、読んでて楽しい。主人公が寝坊してばかりの時計屋の兎なのとか。
でも一番笑ったのは、ハンプティダンプティですねー。元探偵で、今は引退してかぼちゃ育ててるってどこのベルギー人ですか。
森川さんの換骨奪胎の仕方はいつも好きです。そういえば思い出泥棒も何か元ネタあったのかしら。


かいけつゾロリみたいな感じで、あるいはもう少し高学年向けにパスワードシリーズでもいいけど、児童書で出したら受けるんじゃないかなとやっぱり思います。

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