有栖川有栖、国名シリーズ久々の新刊、しかも長編。
とはいえ、作家アリスシリーズとしてはコンスタントに短編集も長編も出ていたので、そこの感動はあまりなかったです。
実はいまいち国名シリーズとほかの作家アリス作品との差分がレーベルとタイトル以外に認識できてなかったりする。内容的に、あるいは有栖川先生の心構え的に、どの程度違いがあるものなんでしょうか。
あらすじ。
人生について、現在過去未来すべての予言が記された「アガスティアの葉」。そのリーディングに参加するべく、神戸異人館の一角にある〈インド亭〉に7人の男女が集まった。
後日、リーディングのコーディネーターの死体が海から引き揚げられ、またリーディングを受けたメンバーのうち1人もまた死体となって発見される。
その死は「アガスティアの葉」によって予言されたものなのか。
とてもおもしろかったです。
まずはネタバレにならない感想。
作品の舞台が主に神戸で、実在する場所にも言及されていたので、聖地巡礼したくなりました。
今年は(主に椹野さんの)小説を読んで神戸に行きたいと感じることが多い。
食べ物……はカレーとかインド料理とか中華とか食べてたけど、描写があっさりしていたので、おいしそうだとは思えど「同じものを食べてみたい」とはならなかったのですが。異人館街や南京町を歩いてみたいし、横溝正史生誕地の碑とか、うみねこ堂書林さんとかに行ってみたい。
私たしか『鍵の掛かった男』読んだときも中之島行きたいって言ってた気がする。
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