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2024/05/20 (Mon)

『ほうらいの海翡翠』

友達に勧められて。
とはいえ薦めてもらってから読み終わるまで1ヶ月以上経ってしまって申し訳ない(私信)

薦めてもらっておいて何ですが、序盤がなかなか興が乗らなくてページをめくる指が重くなってしまい、電車移動中とか昼休みとかに細切れで読んでいるので前読んだ分までの記憶も遠くなって余計読みにくく……って感じだったのですが、終盤はおもしろかったので続きも読んでみるつもり。

なぜ序盤が読み進みにくかったかというと、主にふたつ理由があります。
ひとつめ、キャラクターに愛着がもてなかった。特に萌絵が、ある種のミステリー(ドラマ)によくいるうざいヒロインにしか思えなくて、ほかのキャラクターも設定はあるけど距離感が遠くて、この人たちの話をもっと読みたいという気持ちになれなかった。
読み進んでいくにつれて、多少は思い入れができてきたので、まぁいいんですが。第一印象がこちらの色眼鏡もあり、かなり悪かったです。

もうひとつの理由も、それと多少関連するのだけれども、情報の出し方がなんとなく好きじゃなく、うざったく感じてしまった。
私はもともと古代史とか好きなので、常識じゃんってことをくどくどと説明されるのが好きじゃない。で、そういう常識的な知識に対して必要以上に驚いているキャラクターが、実際そうである以上に馬鹿に見えるので、余計嫌いになるというか。
詳しくない読者には必要なのはわかる。私も全部を知っているわけではないし、史実の説明もあるからフィクションもうまく溶け込めるわけで。
だから、単純に説明の書き方が好きではなかったのかな。と、反応も。
具体的にどの辺がというのはなんとも言いがたいけど。

拐われてからは普通に展開が楽しかったです。

ゴッドハンド事件は、私はあったということくらいしかしらないけれども実際日本の考古学というか先史学の研究を遅らせた大事件だったらしいので、それをこういう風に話にいれるんだって思った。
だって想起するじゃないですか、知ってたらどうしたって。
名前も違うし、研究対象の時代も変えているとはいえ。
ウィキペディアによるとご本人もご存命らしいので風化するほど昔じゃない事件を、登場人物の過去と関わる感じで、そしておそらく実際よりひどい人物として描くことに違和感を覚えた。
不謹慎というより、フィクションと現実ののりしろを感じてしまう。
現実にあった事件と似て非なるものなので、この世界と作品世界は違うのだということをつきつけられるというか。
でも扱っているのが超古代史的なものだから、明確にしておいたほうがいいのかもしれない。
作品世界ではそーゆー遺物が出てきて邪馬台国とか天皇の祖先とかが書いてあるようなことだったけど、それが現実にはそうではないと示しておくのは必要な措置なのかも。混同する人もいないとは思うけど、超古代史の本とか、小説ならいいけど……みたいなことがさも事実かのように書いてあるし。

ところで、考古学と古生物学の発掘を同じ人が担うのは実際あることなんだろうか。
出てきたものをもとに研究するところからしか見えないので、実際に現場で掘っている人たちがどんな人かというのはあまり考えたことなかった。
もちろん研究者や学生やアマチュア愛好家も掘るんだろうけど、大規模な発掘になったときにどうやって人を集めるんだろう、とか。
派遣事務所というのはフィクションかもしれないけど、今まで考えたこともなかった隙間を想像するきっかけになったのは良かったです。

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