いろいろあってご無沙汰してました。すみません。生きてます。
えっと、10月くらいからの近況を報告しますと、
サークルの機関誌に載せる原稿書いたり、犯人当て書いたり、鬼のように構成したり、辻村深月講演会に行ったり、学祭があったり、某英都大学の学祭に遊びに行ったり、合唱の演奏会だったり、本読んだりケーキ食べたりしてました。
というわけで読んだ本を取り急ぎ。
『世界一初恋横澤隆史の場合2~』
『日本神話の構造』
レポートのために読んだのだけれど、なかなかおもしろかったです。そういう読み方は知らなかったので。
パンテオンの三機能体系と、天と地、海と陸・山の対立が主な主張かな。
似た筋の繰り返しにもちゃんと意味があったんだな、とか。
三機能でいえば、天照が主権、月読が生産、素戔嗚が軍事なんだろうな。
あと、素戔嗚と日本武尊と義経が同じ〈悲劇の英雄〉型の流れだとか、なるほどと思った。
『千年ジュリエット』
ストーリーはおもしろいのにミステリとしては残念な印象。
『ジャンピング・ジェニイ』
「名探偵」が証拠隠滅に努める話というのは初めて読みました。面白かった。『毒チョコ』よりも好きかも。
ただ、私が求めるような物語性はなくて、キャラの掘り下げもない。イーナの嫌な女っぷりはよく伝わるけど、どうして、とか何を考えて、とかはわからないし、だから人の名前を覚えられない。
でも嫌な女書くのは本当にうまいと思う。こんな女子いたなぁ、っていう。
天井の構造がわかりにくかった。図解がほしい。
『鍵のない夢を見る』
ああ、辻村深月はミステリ書きではなくなってしまったんだな、と思った。事件は起こっても伏線回収も何もないし。叙述とかは別にいらないんですけど。
正直、なんでこの本で直木賞受賞したかわからない。今までの辻村作品のテーマとかエッセンスは入ってるんですよ。『水底フェスタ』の田舎の閉塞感、『凍りのくじら』の夢を追うダメ男、女の人間関係と自意識。でも、書き方が性急で、世界の雰囲気や人物の行動様式を理解しきれないうちに事件が起きてしまう気がしました。それぞれを長編にしたらおもしろいんじゃないか、と思ってしまう。
『薬指の標本』
なんだか三崎亜記に似てる気がした。不思議なことが当たり前のようにあって、それを淡々と受け入れているような。でも
『ふたり狂い』
気持ち悪かった。内容が狂った感じで、というのもあるんだけど、真実が結局はどこにあるのか、何が、あるいは誰が正しいのかわからなくてもやもやする。
人間関係ってそんなものかもしれないとも思うのだけど。自分の認識と相手の認識はきっとずれていて。あと、噂とかも事実じゃない方に曲がっていくから怖いなあ、と。多数派=真実とは限らない、ということを強く感じた。
『今出川ルヴォワール』
ギャンブルあんまり好きじゃかない。
全体的にぶつ切りな感じ。
『カマラとアマラの丘』
道徳の教科書っぽい。設定は好みだけれど移入できない。
『ユダの窓』
おもしろかった。ガブリガブリが謎。
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