ミステリ研の合宿で金沢に行ってきました。
泊まったのは加賀温泉だったのだけれど、以前行ったことあるのではないかという感じがした。温泉地にある魯山人の家は見に行ったことあるのだけど、それは果たしてここだったのだろうか。加賀温泉だったら行っていてもおかしくはないんだけど。
あと、いつも車窓から見て気になってた巨大な観音様についての話も聞けておもしろかった。
金沢では尾山神社と21世紀美術館と忍者寺とひがしの茶屋街に行きました。
尾山神社は、去年くらいにステンドグラスの神門があると聞いてからずっと行きたかったところだったのです。素敵でした。
21世紀美術館が翌日からの展示のために準備中で、一部しか見られなかったのが残念でした。現代アートってなんかよく分からないんだけどね。なんとなく、好きとか嫌いとかはあるけど。
地元でやってた大地の芸術祭みたいだなと思った。
忍者寺はからくり満載のお寺で、たぶん見学させてもらえたのはほんの一部のからくりだけで、きっとまだまだ隠し部屋とか隠し通路とか罠とかたくさんあるんだろうな、と考えるとわくわくする。住みたい。
押し入れの襖を開けると奥にもう一枚襖があって、でも通路への入り口は横の壁だとか、なかなかすごい。
あと、個人的にも旅行で倉敷に行ってきました。
昔、母が職員旅行で倉敷チボリ公園に行ってきて以来行ってみたかったのに、いつの間にかつぶれていたらしく。ショックでした。
でも街並みが綺麗だった。
和風の白壁造りのも、洋風の銀行や美術館や観光案内所なんかも、どれも素敵でした。
泊まったホテルがまさにそういうところだったし。
桃太郎のからくり館という、手作り感満載の施設に行ったのだけれど、桃太郎関係の資料がたくさんあって個人のコレクションだとしたらすごい。1階は本当に手作りっぽい、錯覚体験コーナーだったのですが。戦時中に作られた、桃太郎が軍官のパラシュート部隊の戦意高揚アニメはクオリティがすごかった。本当に戦時中にこんなものが作れたのか、と。長かったから全部は見れなかったのだけれど。
あと、大原美術館。一番大きい絵が一番印象的だった。万物は死ぬが、神は万物を生き返らせるみたいなタイトル。よく覚えていない。
今回の記事タイトルは今歌ってる曲のひとつなのですが。
少女が「あなた」に出会って、恋をして、変わっていく歌。なかなかえろい。「あなたに知っていただいてあたしは初めて自分を知りました あなたに知られるまでは自分の肉体が遠い大陸のような気持ちでした」「あなたの器用な指先が自分を知らせてくれました」
詩だけでなく、歌も、素敵なのです。歌うのは難しいけど。
こういう台詞、言えるようになりたいですね。
読んだ本
『猫島ハウスの騒動』
とりあえず、猫がかわいい。
次々に事件が起きて、捜査とかして、話が展開していくのはおもしろいけど、そこまでが少し退屈。証言や手がかりはそれぞれ繋がりそうなのに寸前で目くらましされているようで、引きはうまい気がしました。
文体が軽いのだけど、どうにも感情移入できなかった。コミカルな台詞まわしも、なんか笑えなかったり。
駒持×七瀬だなぁ、とずっと思いながら読んでいました。ラストのお見舞いにケーキとか。
で、結局、修学旅行で何があったの!?
『聖者は薔薇を抱きしめて』
もやもやしていたパメラの話が補完された。
そういう結論を下したんだ、と驚いたけれども、とにかく、幸せになってよかったと思う。
幸せになるために、別々の道を行くみたいな文章があったけれども、その通りなんだなぁ、と。
パメラは、柴崎やシェリルと似た感じがする。強くて魅力的な女の子。でも、ときどき弱いところもあって。恋愛にまっすぐにはなかなかなれなかったり。かわいい。
ドレス着たいー。
『アルジャーノンに花束を』
小説って、こういうことができるんだ。文体の違いで知能レベルや、性格が如実に表されていく。それが経過報告というかたちだから、実際にあったのではないかと思ってしまう。リアルに迫ってくる。
最後に近づいていくにつれて、どんどん文体が変わっていくのが切なかった。
物語に一喜一憂するだけでなく、考えなければならないと思う。人間だとか、知能だとか、愛だとか、そういったことについて。正直、全部は理解できなかった。哲学っぽいところとか。宇宙とひとつになるとか。
性愛に関する考え方が好みじゃないなぁ、と思う。一夫多妻制を推奨したり、セックスを「女の肉体を使う」と表したり。
というか、手術後チャーリイは基本的にいけすかないね。そういう風に書かれているからだろうけど。
彼にとってはどちらが幸せだったのだろうか。知能は低いけれども、友達がたくさんいたときと、超知能を得たけれども孤独なときでは。
二人は全く別の人間だと当人同士が認識しているのが不思議な気がした。自己同一性って、どこまでなのだろう。
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