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妖怪と神話とミステリと甘いものが好き。腐った話とか平気でします。ネタバレに配慮できません。

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2024/04/20 (Sat)

憎むほど憎しみはふくらんでいく

ずっとブログ更新してませんでしたね。
うーん……。
ちょっと長いこととかtwitterで言えないこと書くのに都合がいいからやめる気はないけど、見てくださってる方がいるなら申し訳ないかな、と。
特に何か書くような出来事も起こってないのが問題なのかも。

あ、先週素敵な洋館でアフタヌーンティーをしてきました。
ちょっと値段は高いけど、紅茶何種類か飲み放題だし、軽食もスコーンもスイーツもおいしいし、特にジャムがおいしかったです。
あと部屋も綺麗で、2時間くらい貸し切り状態で。普段は混むらしいんですが、平日に行ったので。……あ、サボりではなく休講とかもともと入ってないとかです。
優雅な午後を過ごしてました。イギリスの貴族とかあんな感じなのかな、とかね。どうせならロリータ着ていきたかったです。それらしい服は持ってないのですが。
自転車で10分ちょっとのところにそういう場所があるというのがまず贅沢ですよね。此処にきて良かったと何度目かの実感をしました。

読んだ本。
『真夜中の探偵』
トリックとかわからないけど、ソラの成長物語としては好きです。
母親の行方は読者にはわかったけど、ややこしい事態になりそうな雰囲気が強いですね。

『魔法飛行』
今度は駒子の書いた物語に瀬尾さんが感想文を書いてその中で解答をする話でした。
『ななつのこ』よりもいっそう現実的になった気がする。いや、雰囲気自体はむしろ幻想色強いんですが。表題作とか、特に。翼竜と猛禽類の空中での戦いとか。双子のテレパシーとか。
人間の書き方がリアルで素敵だなと思いました。
茜さんのとげとげしさの裏に隠れた、嫉妬、羨望、不安だとか。十字の道から逃れられない苦悩だとか。不思議を信じてる男の子と、不思議を信じさせてほしい女の子だとか。
そして短編を貫く大きな話。その結末はなんとなく尻切れトンボな感じがしたけど、各章に伏線があってうまいなと思いました。
幽霊の絵の話はなんとなくわかった。似たような話読んだことあるし。あれは油絵で、人為的に、でしたが。

『さよならの次にくる 新学期編』
前巻のあのエピソードが伏線だったんだな、とはわかったけど、具体的に覚えてなくて残念だった。
伊神さんがかわいく思えた。
「恒」って名前としていい字ですよね。ね。
葉山くんも、成長はしているんだよね。
ミステリとしての評価はわからないけど、物語は普通に面白かったです。動機もすごくよかった。ただ、説明が少しわかりにくかったです。理解力の問題かな。

『サロメ』
月が狂気をもたらすという考えが興味深い。月の美しさがいろいろな言い回しで表されていて、うっとりする。
ユダヤ人、ナザレ人、あとパリサイ人やサドカイ人の神についての議論はそれぞれの立場考えるとおもしろい。まあナザレ人はイエスをメシアというよね。でもユダヤ人は反対するよね。
サロメみたいなヤンデレが好き。ヤンデレという言葉で表したくはないんだけど。
恋だったんだなぁ、と。見てほしかった、愛してほしかった。けれどヨカナーンには神しか見えてなくて、サロメには近づくな、話しかけるなと言って。だから最前まで褒め称えていた肌や髪や唇を汚いと言ったりして、それでも恋していて、彼を自分のものにしたくて。だから首を銀の盆に載せて、くちづけて、死んでいったんだろうと思う。
ラストが美しくて恍惚としてしまうね。破滅的なんだけど当人にとってはハッピーエンドでしょう? あ、ヨカナーンにはとんだ迷惑か。

『月の影 影の海』
下巻の途中、陽子が目を覚ましたあたりからおもしろくなってきました。
上巻と下巻の最初は、陽子がつらそうなんだけど、なんというかそれは遠い出来事のようでした。うまく感情移入できない。傍目八目だからかもしれないけど、陽子はおろかに思えて、苦難が真に迫らなかった。
事情が分かってからはおもしろかったです。
他の海客にもそれぞれ物語があるのだろうと思えたのも楽しかった。
楽俊が気になる。
本編とは関係なく、「偽王」という言葉が出てきてちょっとテンション上がったりね。むしろ偽王は悪役でしたが。
そこの戦闘とか他の処理があまり描かれなかったのは少し消化不良。
彩雲国とか、それこそフェンネルとか、以降の日本の少女が主人公のファンタジーはこれを踏襲してる面もあるのかな、と考えて少しもやもや。端緒を開いただけならいいんだけど、模倣と見なされてしまうのは。その辺の事情は評論とか読まないんで知らないのですが。だって私が好んで読んできたのはそういうのだから、もし最初に出てきたこれが優れてるとか言われると、そうした後のものを好きということを否定されているようで。すごいものを読んでこなかったと言われたらそれまでなのですが。

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2012/05/22 (Tue) 未選択 TB() CM(0)
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