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妖怪と神話とミステリと甘いものが好き。腐った話とか平気でします。ネタバレに配慮できません。

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2024/05/05 (Sun)

螺旋のように 蠢く果てに

お久しぶりです。睦月です。
いつの間にかあっという間に二月ですね。年々時間の進みが早くなっている気がします。一月はほぼレポートを書いて終わりました。

今年のお正月は、なんと、ついに! 某神社で臨時奉仕をしていたのですよ!
巫女服かわいい。私が着たやつは、襟のところから赤い襟が覗くようになっていて、かわいらしかったです。
お守り授与したり、絵馬授与したり、お屠蘇注いだりしてました。
でも、冬の深夜屋外にいるのは寒いし、眠いですね。寒さと眠さが限界な上に初めての巫女さん体験が嬉しくてなんかテンション何やらおかしくなってました。
友人に誘われたんですが、やっぱりああいう世界ってコネが強いんだろうなーと思いました。

今年はもうちょっとブログ更新したいなと思いつつ、こんなに間が空いてしまってます……。頑張る。感想の言語化大事。
そんなわけで、今年は年末年始に一年のまとめ的な記事アップできなかったんですが、今回去年読んで面白かった本と突っ込み入れたい本でも書いておきます。とりあえず書名と感想一言だけでも列挙しておく。需要あるかは不明ですが。
去年は冊数でいうと3桁いかなかったのですが、なかでも良作をたくさん読めて、幸せでした。自分の中のオールタイムベスト入り確実なのが多かった。

去年読んだ主な本。
『火刑法廷』 雰囲気素敵! こういうミステリ書きたいですね。
『天冥の標』シリーズ たぶんどっかに感想書いたので割愛。続きが気になります。
『スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ』 おとぎ話の換骨奪胎がうまい。前作ではあまり分からなかったけど、今回は三途川のすごさが分かりやすい。
『指輪物語』 素敵な長編ファンタジー。世界観丁寧。後半はつらかったけど、ホビットに癒される。
『犬神家の一族』 横溝おもしろいね!オチの人間ドラマ的なのも好き。
『ユージニア』 金沢小説。構成が好き。
『ハーモニー』 虐殺器官の方が好きかな。でも、これはこれで。いい感じのディストピア。
『江戸川乱歩傑作選』 短編集。人間椅子と鏡地獄好き。ミステリより幻想っぽい短編の方がうまいのでは。
『倒立する塔の殺人』 戦時中の女学校いいよね。雰囲気綺麗。死体の装飾美しい。
『幻の女』 話の入りも謎の提示もすごくうまい! オチはすこし残念だったかも。
『悪魔が来りて笛を吹く』 読んだ中では一番好きな横溝作品。雰囲気と伏線がいい。
『少年十字軍』 絶対不幸な結末になるって分かってるから読んでてつらかった。修道士二人の関係性に萌えた。
『祈りの虚月』 女子校ファンタジー。為書き付きでサインもらった! 高里先生かわいかった。
『ハサミ男』 ミートパイ食べたい。ただ巧いとしか。
『ノックス・マシン』 引き立て役クラブが好き。表題作もSFで楽しかった。
『ブラウン神父の童心』 キッドが16巻で言ってた台詞や木を隠すには森の中とか、いろいろ元ネタ発見した。
『チマチマ記』 料理おいしそう! チマキ・ノリマキかわいい! 鏡さんと桜沢くんがすごい「長野まゆみ男子の恋愛」だった。
『夏への扉』 ピートかわいい。先読めるけど面白かった。タイムパラドックス?とか考えると分からなくなる。
『死神の浮力』 千葉さんおかえり! やっぱり伏線回収いいね。
『ジム・ボタン』シリーズ  すごく夢があるファンタジーだなぁ、と。背景や小道具や設定が魅力的。
『リカーシブル』 途中の民俗学的な(?)タマナヒメ伝説の背景を探る部分は好き。
『七人のおば』 他人のゴシップって楽しいよね。
『クラバート』 すごく民話っぽい。親方の存在とか、少し怖いけど、わくわくする。
『願い星、叶い星』 皮肉きいたSFっぽい短編が多くて好きだった。
『占星術殺人事件』 最初の手記の部分が一番好き。御手洗さんと石岡君仲良いですね。
『何者』 就活前に読むもんじゃなかった。「読者が犯人」ものっぽい。そこの構図の転換は巧いが、痛い。
『リバーサイド・チルドレン』 叙述の使い方は綺麗だけど、それはずるいだろう。旅人さんいらなくない?
『人魚姫 探偵グリムの手稿』 あまりに「犯人当て」すぎて、世界観と乖離してる。もうファンタジー書いとけばいいのでは。
『薔薇のマリア』17~19 アジマリ!アジマリ! 次で終わってしまうのが待ち遠しいけど寂しい。
『書楼弔堂』 たぶん感想書いてた。鵼マダー?
『虚無への供物』 雰囲気素敵。告発には考えさせられる。
『明治かげろう俥』 ドラマかと思ったフィクション満載ドキュメンタリーだった、みたいな感じ。好きなタイプの物語ではない。ナレーションのお前誰だよ感がつらい。運命視点とかいいから。

続いて、年明けてから最近読んだ本。
『翼の帰るところ』1~4
異世界ファンタジーで、隠居志望の虚弱主人公(過去が見える能力持ち)が巻を追うごとに苦労を重ね、隠居から遠のき、政変に巻き込まれたり世界を救うことになったりする話。
面白かった。ただ、構成のせいかもしれないけれども、説明が分かりにくいというか、1巻の最初でどういう世界なのかがわからなくて少しもやっとした。今でもあんまりよく分かってない。神とか恩寵とかの辺りは特に。
文化や名前があまり現実世界のものに似せていない感じがして、こういうのもいいなと思った。ちょっとおもしろい感じのこと言おうとしてるときは若干現実・現代っぽい感性が見えるところもあるけど。
それで、ヤエトはいつ皇女とくっつくのかしら。にやにや。明らかに矢印見えてるし、他の登場人物もわかってるのに、本人だけ自覚してなかったりとかよくある状況だけど楽しい。
巻を追うごとに本当にヤエトが重大なことに巻き込まれていくのが面白い。けど、世界を救う話辺りで、正直そこまでするの?ってなってしまった。
続きが楽しみです。西の帝国とか出てくるんですかね。巻数的に無理かな。でも伏線ははってるからな。

『11枚のとらんぷ』
第一部、第三部の舞台裏のどたばたした感じが読んでいて楽しかった。第二部も手品がネタ解説含めて書いてあったけど手品に驚かされて解説で納得し、そしてそれが伏線になっていたという事実にも驚いた。ただ、物語の終わり方が少し納得いかない。人間ドラマ的に。犯人は結局どうしたの?
あと、殺人が起きて少し事情聴取して第一部が終わって、急に作中作が始まって、第三部になったら突然みんな事件がなかったかのように国際手品会議的なのに参加して楽しんでたのに、何故か急に推理が始まって違和感を抱いた。もっと捜査パート的なのがほしかったというか、登場人物が事件気にしてる様子があればよかった。
推理小説でよく手品の話あるけど、そういうのってたいていネタ明かされなくてフラストレーションたまってたんだけど、作中作ではトリックが推理されてるから面白かった。推理小説読んでるときは、少なくとも私は不可思議なことが起きたらそれに対する解説を求めるのだけれども、手品が出てくるとだいたい手品は種明かしをしない主義で、不思議なことをたくさんやって見せびらかしているから、謎に対する解決を求める気持ちと矛盾してもやっとするのです。

『蒼の行方』
再読です。誕生日にもらった。
やっぱりいいね、きゅんきゅんする。言葉選び好き。朝丘先生好き。

『歴史をいかに学ぶか ―ブルクハルトから現代を読む―』
レポート用に。ブルクハルトは先見の明がある歴史家なんですね。警句的文章が多くて好き。「予知された未来などというものは、意味をなさない」とか。かっこいい。彼自身がすごく未来予知的なことを言っているというか、述べていた状況が現代に当てはまっているといわれているんですけど。この言葉いってる人をそういう風に紹介するのって皮肉じゃないのか、とか。
この歴史観に100%賛同はできないけど、まあ進歩史観はもう通用しないし(むしろなぜ通用すると思っていたのか。進歩史観てすごくキリスト教的ですよね)新しい歴史観を個々人が持つべきというのはまぁ分かる。

『公立図書館の玄関に怪獣がいる:ポストモダンの消費資本主義は、どのようにして民主主義、市民教育、公益をおびやかしているか』
これもレポート用。現代アメリカの状況を書いてるんだけど、日本にも当てはまるところ多いよね。人文社会科学各学問の修士は就職難なのにMBAは引く手あまただとかね。正規職員減らして情報化と非正規職員増やして対応してるとかね。
経済学史の難しい話とかあんまりよく分からなかったけど、ソクラテスの話はなるほどと思った。そりゃ、短期的な快楽をもたらすけど後には何も残らないものの方が、一時的には不快だけど長期的にいいものより選ばれやすいよね。
現代の状況とそれに至る思想史メインで、じゃあそれに対してどうすればいいかは書いてなかったのが片手落ちっぽいけど、でもそれって教えてもらうことじゃなくて考えないといけないことだからな。難しいけど。

『古代王権の祭祀と神話』
レポート用。すごく面白かった!
古代祭祀から神話の原型を探り、神話と祭祀から古代王権の人民支配を論じる研究書でした。
古代の支配は全部宗教を媒介としていた、っていうのがすごく私にとっては魅力的な話でした。
あと、イザナギ・イザナミはもとは淡路島の固有の神だった、とか。古代に内乱があって王朝交代してて、それが神武東征でも書かれてる、とか。伊勢神宮の祭神は誰だ、とか。太陽神の話とか。
政治的に宗教をどう利用したか、というのは割と興味ある分野なので、読んでて楽しかったです。

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2014/02/07 (Fri) 日々の徒然 CM(0)
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