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妖怪と神話とミステリと甘いものが好き。腐った話とか平気でします。ネタバレに配慮できません。

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2024/04/26 (Fri)

ニュートラルなモットー

G9 ROCK SHOW@大阪城ホール、見てきました!
前行ったのがG6なので、2年と少しぶりの生ロデオでした。楽しかった。ライブ行くと、相変わらず、好きだなぁ、と思います。飛んで跳ねて腕振って叫んで歌って、エネルギー全部使って楽しめるのがライブのいいところ。
でも席は下手側2階後ろの方で、全体見えるけど細かいとことか見えなくて、少し残念でした。
2年ぶりなので、初めてライブで聞いた曲とかもたくさんあって楽しかった。先週でたばっかりの新曲も、カップリング含めて聞けましたし。物販でCD買ったので、カップリングの方はちゃんと聞いたのこれが初めてだったけど楽しかった。なんか楽しかったばっかり言ってますが(笑)
物販といえば、今回のTシャツ(黒)の柄がすごく好みでした。もちろん買ったのですが。表が紋章っぽくて裏が羽で、中二心くすぐる。でもトートバッグが30分くらい前に売り切れてたの残念だった。すごく並んでたから仕方ないんでしょうけどね。
まあとにかく、スノパレ踊れたし、タオル振り回したし、IGPX叫んだし、一通り楽しめました。そういやまだサマーGT踊ったことないんですよね……。夏場に行ったことないので。あと、扇子回すのも今回なかったから今度したい。
でも今回一番面白かったのは、アンコールのR&R SHOWで、KISHOWが途中退出してたことですね……。お腹壊してたらしくて、今日はMCがずっとその話題だったのですが。1番の途中でのっぴきならない状況になったらしいですね。ストッパ効かなかったんだ……。
GRAN!RODEO!コールしてるときからピアノ準備してて、めっちゃ期待してたのにー。歌うのも楽しかったし、すごく貴重な体験だったとは思うんですが。
ライブって、中毒性あるというか、一度行くとまた行きたくなりますね。ただ、今度のツアーがなぁ……。大阪だと6月中旬で、就職の試験とかぶりそうなんですよね。どうしたものか。
まぁ、その辺りのことはいずれ考えるとして、とにかく楽しかったし、また行きたい。このDVDもほしいな。というか、アンコールがメイキングに使われるらしいって言ってたけど、何のだろう。

読んだ本。
『煙か土か食い物』
何となく苦手なタイプの気がして敬遠してたけど、読んでみたらすごく面白かった。びっくりした。
文体がすごく特徴的で、スピード感と質量を持って迫ってくる感じ。語り手である四郎のキャラに合ってるから受け入れられるんだろうな。地の文もだけど、会話が福井弁で口語体で、でも自然なのがすごかった。
構成とかトリックとかよくわからないですけど、読んでるとなんか全体を俯瞰するというか、文体の影響もあって物語の大きな流れの中で流されてる感じがする。何重にも暗号の込められた事件現場とか、何それってなる。いや、面白いんだけど。解かせるとか推理魅せるよりもやっぱり読者を翻弄して押し流すような方向に思える。
あと、あの絵すごいアウトサイダーアートっぽくてそれっぽかった。
そして、キャラクターが魅力的ですね。そこまで好きじゃないけどこれはこれでアリですね。
最終的にハッピーエンドで救いがあってよかった。それがあったから、すごくいい「家族の話」になってる。途中どんなに殺し合いしてても、家族愛的なものを感じる。

『火蛾』
すごく面白かった!
私の目指したいものはこれだったんだ、と思った。
イスラム教の話。授業で少し聞いたことあるだけで、教義とかあんまりよく知らないのですが、ちゃんと説明があってよかったです。それでも、抽象的な話で、あと何回か読まないと完全には理解できないだろうと思われますが。
この話に出てくるウワイス派が実在したかも、その教派が本当にここに出てくるような教義を持って、こういうことしてたのかも、判別できないのですが、作者の圧倒的なイスラム知識が垣間見えて、信じさせられてしまう。イスラム教は、特に日本ではあまり知られてないであろう宗教ですし。
そういう圧倒的知識の上にあるフィクションって、すごく面白いと思うんです。
あと、その辺りの捉え方とか書き方とか、なんか京極っぽい気がしました。
それよりも何よりも、この話ですごいのは、殺人という形而下の事件が物語の中で起きて、普通にミステリらしい推理をしていても、更に作中で語られていた《物語》が解体されても、物語を覆っている不思議のヴェールが取り去られることがないということだと思うんです。そこが、私がこの小説を読んで一番好きなことかもしれない。『火刑法廷』みたいに、幻想か現実かの二者択一(どちらともとれるけど)ではなく、現実すらも幻想の中にある感じ。舞台が12世紀の中東で、明らかに(読者にとっての)現実とは異なる異国情緒あふれる世界だからかもしれませんが。西南アジアっていいよね。ロマン膨らむ世界です。
あと、言葉に対する考え方がすごいというか考えさせられるというか。人間は言葉でしか理解しえないし、伝えられないけれども、言葉は変質して憎むべき偶像と化してしまう。
それでも、言葉で伝える。その覚悟がいいなぁ、と。作中の導師たちについても、作者についても。
特にイスラム教でこの話するのが興味深い。コーランは確か「言う」という動詞がその名称の由来らしいし、預言や預言者の言行録といった言葉を重視して崇拝する宗教だからね。だからこその偶像崇拝なのでしょうが。

あ、そういえば、この読了本の並びから分かるかもしれませんが、今メフィスト賞作品強化期間してます。個人的に。こないだ数えてみたら、一桁しか読んでなかったのが地味にショックだったので。順番関係なく、とりあえず気になるの読んでみようと思いまして。

『QED〜flumen〜 ホームズの真実』
これで最後と思うとなかなか読めなかったのですが、読んでみて本当にこれが最後なの?と。
奈々ちゃんとタタルさんの結婚は、まぁそのうちどうにかなりそうなので別にここで幕切れでも構わないですけど。小松崎さんがバツイチ子持ち女性とどうにかなるとかの話はどこ行ったの? 他の話とかに載ってるのかしら。気になります。
とりあえず、内容に関して。
ドイルやホームズの両親に関しての話は、もともとそんなに知識もないので、ほうほうと思って読んでました。
言葉にした時点で全部フィクションというのは分からなくもないけど、現実とフィクションが混ざって混乱した。え、ホームズって実在するの?え?
源氏物語とホームズの関連は、なんていうかこの二つが直接関係するんじゃなくて、「紫(ヴァイオレット)」という要素をどちらも持ってるだけですよね。それぞれの話は面白かったけど、帯のアオリから、もっと有機的に繋がるものだと思ってたので、少し予想が外れて残念だった。
そういえば最後に奈々ちゃんが飲んだブルームーンは、「出来ない相談」ってわけじゃないよね? たぶんその意味知ってての、「崇はどんな顔をするだろう」っていういたずらだよね。

『怪盗グリフィン絶体絶命』
純粋にわくわくどきどきする感じで面白かった。ミステリーランドで、こんな素直な作品も出てたんですね。なんかあのレーベルはひねくれた推理作家が、子供向けということであえて毒のある話書いてるイメージで……。そんなに読んでないし、その中でも普段からそんな作風の人も多いけど。
ペンタゴンとかカンパニーとか出てきて、すごく子供心に憧れるスパイ物っぽい。七つ道具とかもあったりして。でも、謎というか土偶の入れ替えトリックの辺りの論理とかはやっぱり法月さんらしい感じで。
あと、法月さんにしては(失礼)文章が読みやすかったですね。子供向け意識してたからかしら。
なんか雰囲気が怪盗ニックみたいだった。たぶん意識してるんだろうとは思うんだけど。合言葉が「ニック・ヴェルベット」だったし。
そういえば参考文献に、幻獣辞典的なものがあったのは怪盗「グリフィン」で「フェニックス」作戦だからなんですかね。何の参考にしたのか謎。面白い。

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2014/02/17 (Mon) 日々の徒然 CM(0)
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