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妖怪と神話とミステリと甘いものが好き。腐った話とか平気でします。ネタバレに配慮できません。

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2024/05/18 (Sat)

ルッルッルールルラファララララ

いつの間にか、12月が終わろうとしててびっくりです。
一応近況報告。
8日に合唱団の演奏会があって、それまでは練習ずっとしてて、そこで引退になりました。タイトルは女声で歌った曲の歌詞の一部です。小鳥の鳴き声です。ダールの短編ぽい歌だと思うのです。アポリネールの小鳥が歌うという詩をもとにした歌なんですが。戦争がテーマで、狂気を感じる。好きな歌です。無我夢中だったけど、本番で一番うまく歌えました。自分にとっては最後のステージだったけど心残りはないのでよかった。
それからは反動のように遊んで、ゼミとかの打ち上げに参加して毎日のように飲んで、授業によってはもう終わったりして、テストとかもあって、そんな感じですごしてました。
就活?したくないです。しないといけないはずなんですけど。まだ将来を確定させたくないとか甘えたことを考えてしまう。だって、今ならまだ私は何にでもなれる可能性があるのに、具体的に就職活動始めてしまったら自ら選択肢狭めてしまうみたいで。モラトリアム延長したい。

読んだ本
『凶笑面』
民俗学と本格ミステリ?を組み合わせた話。
民俗学的部分の内容は面白いし、興味深いんだけど、なんかもやっとする。『花の下にて春死なむ』でも思ったけど、文体が少し苦手なのかも。
民俗学的話も、ある特定の地域に伝わる習俗や儀式や宗教ならともかく、最後2話みたいに歴史に関わる話されると、全力で否定したくなる。作中でも否定されてはいましたけど。
あと、蓮杖那智が美人だとかできる研究者だとか賛辞されてるけど、魅力があまり伝わってこない。三国くんが那智先生好きなのは分かるけど、読んでる側にはそこまで魅力的に感じられず、それなのに美辞麗句で表現されててもやっとした。

『虚無への供物』
奇書って初めて読みました。
読んでる間、『天帝のはしたなき果実』が思い出されて少し残念な気分になった。書かれた順番逆なのに、読んだ順番のせいで主客転倒してしまっている気がして。
それはともかく。
厚さの割にすごく綺麗で読みやすい文章で、道具立ても薔薇とか館の装飾とかすごく好みで、とりあえず文章を追うのが楽しかった。目次のページとか、章題見てるだけでときめきました。
ただ、すごく雰囲気があって怪しげな謎が、捜査された途端、味気ない現実になってしまうのが残念だった。そう思うのも罪なのかもしれないけど。
途中の推理合戦のシーンでは、作中の彼らにとって死はフィクションじゃないはずなのに、ノックスの十戒だのヴァン・ダインの二十則だの持ち出してきてたのがすごく違和感あった。その後も推理したがる久生の言動とかにいらっときてたんだけど、それが最後の主張で効いてきていて、うまい構造になっているなと思いました。殊更にミステリっぽいことしてるのもそういう意図だろうと思う。
実際にあった事件を挙げてきたり、当時の世相書いてたりするのも、その主張の持つ効果を高めてるのではないかと。だって、読んでるとき自分のことかとびくっとするだろうし。実際に彼のように「犯人」となった人間がいたのではないかと思われる。
あそこで告発されてたのは当時を生き人々だけど、今日でもあの告発は意味を失わないどころか、むしろもっとそういう社会になっている気がしてならない。Twitterとか2chとかの感じとか。蒼司さんもっと言ってやって。
アンチミステリとか言われてるし、本人もそうあとがきで書いてたけど、私はむしろそういう意味で社会派的なものだと思ったのです。社会派というか、社会のあり方について何らかの主張をしている小説。アンチミステリとか分からないですし。
ところで、某青司と紅次郎の兄弟は氷沼家の二人が名前の元ネタらしいんですが、玄児さんも鴻巣玄次が元ネタなんですかね。こっちでは鴻巣氏は紅司の恋人?ですが。……別にあちらでは青司さんの恋人、とかは言いませんが。

『天冥の標Ⅶ 新世界ハーブC』
久しぶりの新刊で、前どうなってたかすっかり忘れてしまってたところに、前巻のすぐ後くらいから始まってちょっとびっくりした。前巻の後からハーブCの世界ができるまでの話でした。Ⅰで感じた謎(この世界は何なのか、とか)は解明されたかな。まだ謎は残ってるし、新たに提示されたものもありますが。
今回は中盤辺り読み進めるのがすごくつらかった。だいたい4分の1くらいまで読み進めた辺りで、これがどうにかなってメニーメニーシープになるんだろうと予想されてしまって。そのどうにかなっての部分も悪い展開ばかりで、視点人物であるアイン含めてスカウトも雰囲気悪かったし、一部分読まなくても物語全体には影響なさそうだったので、読まなくてはならないことがつらかった。今まではどんなに悲惨な展開になっても、希望を持てたし、物語全体とどう関わるかというのが気になって読み進められたんだけど。今回はこれでメニーメニーシープできてもⅠで崩壊しつつあるの分かってたから、絶望しかない感じでした。とにかくつらかった。
サンドラが政権とってからようやくひと息つけました。
アインの三角関係というか女性二人の対立に巻き込まれて利用されてるのも、読んでてきつかった。恋愛関係そのものに感情移入してしまって。色恋と政治絡むと大変だね。トライアングラーの歌詞っぽい。味方だけど愛してないとか、守るけど側にいれないとか。そんな感じ。誤解とけてよかったね、って本気で思ったもん。
あと、ハーブCの建国神話が興味深かったです。彼女たちがどうしてそんな騙りをしたのか、が。そういうの好き。
提示された謎について自分で考えてみたのだけど。
セレスの地表が新たな救世群の居留地になっているのではないか、と。カルミアンの船かドロテア・ワットか何かがくっついて、牽引されたことによって地震が起きて重力が生まれたのではないかと。ノイジーラントも確か二つの星がくっついて回ることによって重力生み出してたし。で、電力の供給地もその辺ではないかと。だから地下から、というか反対側の地表から現れたんじゃないかな。それで、メニーメニーシープの存在がバレてしまって、1巻の戦いに至ったのかと。さすがにそんなに単純じゃないかな。
というか、もしかして、1巻での戦いって再び人類の存続をかけた戦い?でも地球からの二人組が来てたから、三百年経って復興してるのかしら。やっぱり疑問残る。
なにはともあれ、8巻が楽しみです。次からはたぶん29世紀のメニーメニーシープでの話の続きでしょうし。

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2013/12/26 (Thu) 日々の徒然 CM(0)
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