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妖怪と神話とミステリと甘いものが好き。腐った話とか平気でします。ネタバレに配慮できません。

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2024/04/20 (Sat)

真紅に焼けた靴を履いて踊れよ

お久しぶりです。いつの間にか四月も半ばですね。びっくり。
3月末に、奈良旅行に行ってきました。ついに!大神神社にも参拝しましたよ!大国主!!
テンションあがりまくりでした。大神神社のふもとに猫がたくさんいたのがかわいかったです。あと、鳥居が縦の2本の木だけで、上の部分なくて注連縄かけてたのが気になった。古体はそれだったのかな。
橿原神宮にも行って八咫烏のお守りを買いました。それと飛鳥。石舞台がかっこよかったです。火の鳥のイメージなのですが。万葉博物館的なところのジオラマと人形劇?もおもしろかった。
東大寺と興福寺も行きました。阿修羅像イケメン。阿修羅像に限らず、八部衆みんなかっこよかったです。カルラとか。先日、『かっこいい仏』という本を読んだんだけど、それを思い出しました。仏教関係はもっと勉強しないと。
鹿は怖かったです。
平城京跡とか、法隆寺とか、石上神宮とか、行けなかったけど行きたいところがまだあるので、また行きたいなと思います。

読んだ本。
『暗闇の中で子供』
おもしろかった、ような気はするんだけど。いい話なんだけど、なんだか納得いかない。
最後のあれは何だったのか、とか他にも何か所か現実か幻想か嘘かはっきりしないところがあってもやもやする。それに、最終的に解決してない気がする。三郎の内面的には解決してるんだけど、二郎とかユリオとか、どうなったの? 最後に出てきたのは誰だったの? っていうのが分からなくて、そのせいですっきりしない。こちらには疑問があるままなのに、最後いい話っぽくまとめられても……っていう。
だから、肝心なところ解決してないしミステリではないよねと思う。
三郎が言っている物語についての話は楽しかった。
え、本当にカニバリズムだったのかな。それともそういう何かの比喩?
とりあえずレクター博士の話読みたいです。あと、これ続きは出ないのかな。

『満願』
趣向は好みのはずなんだけど、なぜか素直におもしろかったと言い切れない。
文章だとか、後味の悪さとかに、あざとさが透けて見えるというか。もうちょっとさらっとしてた方がいいかも。後味悪い短編は好みなんですけどね。後味悪いのより、奇妙な味が好きなのかも。いわく言い難い読み味。その中にはもちろん、後味悪いのもあるけど、それだけじゃなくていろいろまざっている。そういうのが好きだから、後味の悪さだけが抽出されてるような話には食傷気味になってしまうのかも。
というか、「柘榴」が苦手すぎて無理。それがずっと残ってたから、良かったっていえないのかも。同じ柘榴なら鬼子母神のほうがいいです。性的な意味じゃなく。個人的に、真面目に努力している人が陥れられる話がすごく苦手で、(BLじゃない)近親相姦も苦手なので。
逆に好きだったのは「関守」。ちょっとリカーシブルっぽかった。都市伝説を探っていくと人為に行きつくって話。
それに限らずだけど、どの短編もすごく米澤さんらしい構成というか、ミステリ的なネタは他の作品、たとえば古典部とかでも同じようなことやってるよね、って思った。「死人宿」とか「満願」とかがまさにそんな感じ。手紙からその書いた人当てる、とか過去の事件での思惑を推理する、とか。でも、同じようなことやってても、こういう落ち着いた雰囲気と青年から壮年くらいの男性が主人公なののほうが、高校生主人公できゃっきゃしてるのよりも合ってるんじゃないかなって、なんとなく思った。

『うちの執事が言うことには』
すごくラノベっぽくて、さらっと読めた。薬屋はまだ、キャラ要素強いミステリだったけど、これは推理風味のラノベだと思う。キャラクター小説でもなくて。で、何でそういう風に思うかというと、薄いんですよね。ページ数が。だから話も薄くなるというか。薬屋だと、一冊の中でミステリメインで、薬屋さんたち3人の話とかリベの成長とか、レギュラーキャラの話なりその巻だけの登場人物の話とか、いろんなキャラクターに焦点当てられるし、ミステリ部分も謎・依頼→捜査→(第二の謎→捜査)→解決みたいな、それぞれのプロセスをけっこう書き込めるけど、ページ数少ないとそれが十分にできなくなるんだと思う。だからたとえ配分が同じでも、ラノベっぽくなるのかな、と。
そんなわけで、この本は謎→捜査→解決は一応あるんだけど、それぞれが短くて内容も薄い感じがしました。
でも、その一連の中で主従ともに成長していって、仲良くなってってる感じはすごくいいと思う。シリーズ化しそうな話ですよね。
あと、ミステリ的にだけど、ただの情景描写だと思ってたのが話に関わってくるのが、すごく綺麗でした。叙述トリックともまた少し違うんだけど。高里さん叙述けっこうやるから、そういうのの技術なのかなとも思うのですが。色の描写がすごく細かかったのが、主人公にはそういう風に見えてました、でそれが事件解決の鍵になりました、みたいなのがすごく鮮やか。
シリーズ化してほしいと思うんだけど、それはメインの二人と鳳さん以外のキャラクターが何考えてるのかよく分からなかったのがもやっとして、それで続編とかでそこを掘り下げてほしいと思うので。最後の話とか、なんであの女の子がお父さんにそこまで執着してたのか、がよく分からなくて、だから動機が最後までよく分からなかったのがなんかもやもやした。二つ目の話も、事件解決して濡れ衣晴らしてめでたしめでたし、でもなかったし。赤目さんが何考えてるかもほんとよく分からないし。読み取れなかったこっちの問題なのかもですが、そういうところもうちょっと掘り下げてほしいです。
あと、シリーズ化するなら上流階級繋がりで羊子ちゃんとか凛乎ちゃんとか、高遠さん家の人とかでないかなと期待。

『薔薇のマリア 20.I love you.[noir]』
もう終わっちゃうんだなあ、という感じです。でもタイトルと表紙がすごく良い!これきっと、21巻と対になるやつですよね!21巻の表紙ではマリアが黒い薔薇持ってて、二つ並べると手がつながるんでしょ!タイトルはきっとI love you[rouge]ですよね!っていうそれだけでテンションあがる。
次で最後なの切ないけど、解決を見たいというのはある。人はいっぱい死ぬかもしれないけど、大団円になる予想。あとマリアの正体もね、気になるところ。ヴィシュクラトーとの約束のところでなんか微妙に示唆されてるような、されてないような。
過去、というか未来というか、とにかく地球とのつながりもなんとなく見えてきたような、でもまだよく分からないような。その半永久的避難所に来た7人が、トマトとりりぃとジュジとグッダーとSIXとヴィシュクラトーと…あと一人誰?悪魔皇帝とかかしら。なのかなと思うけど。でも、もともとただの人間だったはずの彼らがなんで能力とか持ってるのかよく分からないし。仮想現実なのかな、この世界自体。
次でちゃんと解決してくれればいいけど。なんにせよ楽しみ。

『池魚の殃 鬼籍通覧』
久しぶり!(挨拶) 表紙から、だいぶ雰囲気変わりましたね。
さらっと読めておもしろかった。あいかわらず料理おいしそう。中華懐石おいしそうだった。なくなってしまったらしいの残念。今だったら比較的近くだから行けたのに。
作中でも言及あったし、いつもとは違う感じがしたんだけど、前のがどんな感じだったかが思い出せない。とりあえずこれは冒頭の掴みというか、謎の提示うまいなって思いました。
テーマは自殺ですかね。難しい。ミチルさんが言ったことも、間違ってないと思うんだけど、こういう事件になっちゃって、切ないなと思う。最後に3人話してたのはそれぞれ、らしくていいなと思いました。
ところで龍村さんが暗闇イベントに東京で若い友人と参加したみたいなこと言ってた時に、敏生かなって思いました。そういう話あるのかな。
暗闇に男女二人で閉じ込められてラッキーハプニング的なことがあろうが、一緒に住むことになろうが、全然恋愛とかそういう方向にいかなさそうなのが潔くて好きです。
むしろ恋愛フラグ立ちそうなのは筧と伊月じゃないかなって思ってしまう(笑)結婚云々の話してた辺りとか。
これもまた近いうちに続編でそうな雰囲気なので、楽しみにしてます。

『桜宵』
ほぼ一年ぶりに読んだ、香菜里屋シリーズ第二弾。
『花の下にて~』よりこっちの方が好みでした。表題作とか「約束」とか、今回のはそれこそ若干後味悪い感じのが多くて、そういうのが物語に深みを与えていた感じ。
相変わらず料理がおいしそうで。桜飯食べたい。
次々に続きが気になるというわけでもないけど、時々読みたいかなと思いました。
工藤さんの過去もなんかあるっぽい感じだし。

『眼球綺譚』
ホラーなのかは分からないけど、好き。怖いっていうか、気味が悪い感じ。深泥よりもオチがしっかりついてて面白かったです。
「バースデー・プレゼント」が好きです。「再生」も「人形」も同じモチーフの話なんだと思うんだけど。「再生」はやっぱり近親苦手なもので。「人形」はよくある怪談、って感じだったし。でもここに入ってることでそういう話になってる感じ。あの途中に挿入されてたのは綾辻さん自身の経験とかなのかな、とちょっと思いました。
「バースデー・プレゼント」は、なんかよく分からないけどだからこそ怖くて、でも少し綺麗。あと、クリスマスパーティは昔それこそS通りとかのパーティルームでやってたらしいという噂も聞きましたし。
「特別料理」は、オチは好きです。この流れで子供作ろうかって、……食べるってこと?だよね?
ただ、前半の描写が気持ち悪すぎて。人肉食の話は好きですが、ゲテモノ食いは話だけでも無理です。虫とか、調理法とか、そんな羅列しないで、頼むから!ってなりました。
「呼子池の怪魚」はなかなか気味悪くて楽しかったです。鳥でよかった。
「眼球綺譚」も好き。眼球は中二心くすぐられます。でも最後が怖い。
咲谷由伊は結局何者なのか。単なるスターシステム?それとも何かあるのかな。全部同一人物、ってことはさすがにないと思うのだけれども。アナグラムとかできないかなって思ったけど、違いそう。
あと、装丁が京極さんなことに驚きました。……そういえば昔、装丁京極さんらしいって聞いて図書館で借りてきて、でも読まなかったことがあったような気がする。

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2014/04/15 (Tue) 日々の徒然 CM(0)
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