ずっと好きでいいですか。
どうしてこんなに好きなんだろう。
叶うはずのない想いと知っていたのに、止めることができなくて。
ただ、好きで。
期待してるわけじゃない、けれどその笑顔に救われていた。
彼が私なんか相手にするはずはないと分かっていても、それでも目が合えば、話ができれば、それだけで幸せだった。
それなのに、同じだけの想いを望んでしまう。
――否、同じだけでなくてもいい。
私が想う百分の一でも一億分の一でもいいから、私のことを想ってほしい。
そう願ってみるけれども、きっと私は強い勢いで――たとえば明日世界が終わる、くらいの衝撃で背中を押してもらわないと、その一歩を踏み出せない。
だから。
それでもせめて、願うのは。
いつか私がいなくなった後にも私のことを思い出してくれるようにと。
私がどんな人かは忘れてしまっていてもいいから、ただ私がいたことだけを忘れないでほしい。
ただ、それだけ。
この記事はフィクションです。
実在の人物・事件とは一切関係ありません。
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