だと思うんだ、私は。
というより――
『真実』が何か分からないから。
結論は全て『偽り』にしかならないでしょう?
言葉なんて、口に出した時点で全部嘘なんだし。
そもそも私が言うことの中に私の言葉なんてほとんどない。
どこかで誰かが言ったような台詞ばっかり。
学校で出る、自分の気持ちを書くという課題は嫌いだった。
自分の気持ちがどこにあるか分からないから。
書いたそれは言葉を飾りすぎて私の気持ちではなくなっているから。
もう、どれが本当なのかなんて分からないよ。
先の事を語らない方がいいのかな。
きっといつか嘘になる。
……。
今日授業で自分の個性を書くことがあって。
そこに書いたのが
「弱い部分を嘘で塗り固めた楽天家。突き詰めれば唯の利己主義者かもしれない。でも、捻くれた性格にはなりきれない中途半端な人間」
みたいなこと。
このときは眠かったから……。
っていうのはまぁ嘘だけど。
あ、私の場合、いくつかある選択肢の中から自分の中で価値が低い方の答えを言うことが多いから自分でも嘘に思えるのかもしれない。
根底にあるのは単純な人に嫌われたくないっていう怯えだけなんだけどな。
――本当の悪人は善人の面をしている。自分で言ってどうするんだって話か。
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