豆腐を食すことが(表向きには)規制された世界。
少年の両親は豆腐を擁護する仕事をしていた。
そのために、少年と弟は両親と敵対する会社に追われていた。
やっとの思いでその会社のナンバー2からは逃げおおせたものの、罠にはまり敵会社の社長に連れ去られてしまう。
彼の車に乗せられて少年と弟が連れて行かれたのは豆腐料理専門店だった。
思いがけず優しくされたことで弟は社長に懐いていく。
いつしか少年も社長に惹かれていった――。
ところがある日、その豆腐料理屋で少年の両親と鉢合わせしてしまう。
「どうしてあんたが一緒にいるんだ」
少年の両親に詰られ、社長は少年と弟とはもう二度と会わないと約束をする。
――会いたい…。
離れていても想いは止められず、募っていくばかり。
両親からは社長の悪評を聞かされる毎日に息が詰まっていった。
「あの人のこと何も知らないくせにそんなこと言うなっ!」
耐え切れなくなった少年はその日家を出て以来戻ってくることはなかった。
風の噂で彼は恋した人の傍にいると聞く。
何も判ろうとしない両親は彼のことさえ悪く言うけれど。
――俺は、兄さんの見方だから。
そんな夢を見た。
沙翁のほど悲劇じゃないけれど。
久しぶりに印象に残る夢だったから、その内小説として書こうかなと思ってる。
ただ、夢だから。
ツッコミどころ満載だったから。
なんで豆腐でそこまで!?みたいな。
ちなみに豆腐料理専門店は金糸雀が啼く夜で3人が行ったところみたいな感じでした。
最初は自分が主人公視点なのにいつのまにか小説として読んでるような感じになってたし。
実際にフレーズが文章で浮かんで来たんだ。
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